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2012年3月16日金曜日

世界の「水資源」事情

Water under pressure
NATASHA GILBERT
nature vol. 483, 256-257
より。

今後ますます加速する人口増加とともに「より安全な水資源の確保」の問題が出てくる。

試算では数億人の人間が安全な水を確保できなくなるという。

現在世界で水を多く消費している国は
  1. インド
  2. 中国
  3. アメリカ
で、中でもインドの水資源の利用の増加は大きく、地下水を汲み上げ続けている。しかし表面を流れる水と違い、地下水は再生可能ではなく枯渇する恐れがある

水資源と食料生産には密接な関係があるが、例えば農業によって7割が消費される
その中でも畜産が最も多くの水を消費する。
つまりより多くの人口を養うにはより多くの水が必要になる
現在でも水資源の3分の2はすでに食料生産に消費されているが、人口増加によって2050年までに食料需要は7割上昇すると考えられている。

水は他にもアルコール生産、果物、野菜、砂糖、油、穀物の生産に主に使用されている。

また汚水の問題も存在する。世界で出される汚水のおよそ8割は処理されることなく川などに捨てられ、疫病などによる多くの死を招いている。
また汚水は特に都市部から出されるが、2050年には都市部の人口は現在の2倍の63億人に膨れ上がると考えられている。

作物生産の効率を上げたり、干ばつに強い作物の開発など、ますますの研究が必要となる。
農業・工業・飲料をうまくバランスさせることが必要になってくるが、そのためには国際間協力が必要である。


※コメント
日本は一部の地域を除いては水不足に悩むことはあまりない。
しかし世界の実情を知ることは非常に重要だ。今後の社会は水ビジネスが発展するだろうと言われるが、発展途上国を相手に水をちらつかせて商売をするのは僕はあまり好ましいことだとは思っていない。「水」は生物(および地球)にとって根本的なものであって商売や外交の手段にしてはならない。