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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English) おまけTwilog

2015年12月5日土曜日

船越湾調査

11/30〜12/4で岩手県船越湾の調査に参加しました。
私の現在の所属でもある、大気海洋研究所・国際沿岸海洋研究センターのある大槌のすぐ北にある湾です。

週の半ば以降は荒天に見舞われ、2日間だけの調査でしたが、その2日間の天候・海況は素晴らしかったです。

気温は朝方は氷点下まで下がりましたが、昼間は10〜15度程度で、水温も表層から20m深まで13度と一定でした。

今回も前回の調査(2015年9月)に引き続き、スミキン採泥と水中コアリングを行いました。

スミキン採泥器

得られた堆積物をふるい、生物を採取します


上の写真は9月の調査のものですが、スミスマッキンタイアー採泥器なるものを用いて表層の堆積物を採取し、その中に棲んでいる底生生物を調べます。
棘皮動物(ウニ)、二枚貝、多毛類、ユムシなどが採取され、地点間の違いや季節変動などが調べられます。

また、潜水調査では堆積物を1 m 近くコアリングしました。こちらは今回の調査の写真。透明度抜群です。
2人一組でコアを海底に打ち込みます

栓をしないとコアが抜けません

コアは人の手で船上に引き揚げます

ちなみに得られたコアには生物擾乱の履歴や、2011年の東北沖地震によって生じた津波堆積物も含まれています。

今回初めてドライスーツに身を包んでの潜水でしたが、水中で激しく運動したせいもあり思ったほど水温の冷たさを感じず、たいへん快適でした。

またこの湾は外洋に面しており荒れることが多いらしいのですが、この日の透明度は15m近くあり、海底の様子も詳細に観察することができました。
ちなみに9月の調査は透明度30cmくらいの過酷なものでした(苦笑)

この海域の水温は年明けには数度まで下がり、その時期の調査はさすがにしんどいということですが、これまで20度を下回る海でほとんど潜ったことがないので、もう少し低い水温も体験してもいいかな、と思った次第でした。

ちなみに私が現在研究に使用しているビノスガイ(Mercenaria stimpsoni)という二枚貝も同海域において採取されたものです。
貝の殻がどのように成長しているのかを研究しているところですが、こうやって実際に潜ってみることで、貝の気持ちに浸ることができます。論文の議論もより深まることでしょう!

以下のタイトルでエルゼビア社のPALAEO3という雑誌に間も無く投稿します。

Annual shell growth pattern and its environmental control in the Stimpson’s hard clam Mercenaria stimpsoni as revealed by sclerochronological and oxygen stable isotope measurements
成長線解析と酸素安定同位体測定によって明らかになるビノスガイ(Mercenaria stimpsoni)の年間殻成長パターンと環境学的制御要因

2015年11月4日水曜日

新たな研究環境で感じること

これまで出張関係の話題はすべて英語で、と息巻いていましたが、日本語の日記も解禁します。最近全然ブログ更新できていなかったので。。。

学位取得後、研究室を移ったのですが、これまでと研究環境だけでなく、研究に対する姿勢も大きく変わりつつあります。
やはり環境を変えることで何から何まで大きな影響を受けるものだと感じる今日この頃です。

昔は新着論文のブログ上での紹介にも力を入れていましたが、いまはその余裕もなくなってきて、総合科学雑誌に目を通す暇もなく、サッカーの練習に、論文執筆に、実験に追われています。自分でもいま何をしなければならないのかが分からなくなるくらい。

4月以降の研究を要約すると…

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4月 新たな実験環境のレクリエーション

5月 地球惑星科学連合大会での招待講演、公募戦線、学振PD書類準備

6月 二枚貝に関連した実験・出張、同位体分析計の微量化に向けた手法開発

7月 国際学会@名古屋

8月 マグロ・アジの脊椎骨・耳石の摘出、論文執筆①

9月 テレビ取材「所さんの目がテン!」、潜水調査①、二枚貝に関連した実験、サンゴに関連した実験・出張、論文執筆①(続き)

10月 サンゴに関連した実験・出張、魚の脊椎骨に関連した実験・出張、科研費書類準備

11月 IODP関係の出張、日本サンゴ礁学会での招待講演、論文執筆②

(今後)論文執筆②、ヒラメの筋肉中の微量元素定量の実験、潜水調査②、IODP掘削航海

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学位取得までは1ヶ月実験→解釈の練り上げと論文執筆に数ヶ月、というサイクルを繰り返してましたが、いまは多くのプロジェクトに同時に携わり、合間を縫っては論文を執筆、JSPS・公募・科研費用の応募書類の準備などに時間を費やしています。
一つのことに集中することよりも、多くのことに同時に気を配る必要があり、なかなか環境の変化に馴染めずにいます。またこれまで1ヶ月前から準備できていたものが、(学会時発表の準備など)1週間ほどで突貫工事的に準備することもあり、1つのタスクに対して配分できる時間が少なくなってきました。それでも質は落とせないのがphDなんですけどね…。

また、これまでは学振DC1によって十分な給与と自分で(比較的)自由に使える研究費があったものが、いまは環境が一変し、受け入れ先の研究者にほぼ100%を依存しています。
それもあって、「自分がやりたい研究」よりも「雇われている身として責務としてやらなければならないこと」のウエイトが大きくなったことも事実です。それに伴い国際学会もほとんど行けなくなりました。

自由度が小さくなり、また忙しくなったことは致し方ないことですが、

  • これまであまり行けていなかった野外調査の機会が多く得られていること、
  • これまでとは全く違う研究グループと交流する機会が得られていること、
  • 実験手法の「てにをは」は環境が違うとこうも違うものかと日々勉強させられていること、
  • 自分の給与から科研費まで「お金」の流れについて強く意識するようになったこと、
  • 論文の発表数が研究者の人生を大きく左右することをようやく自覚できたこと、

といいい、プラスに感じることはかなり多くあり、大変刺激の多い日々を過ごしています。

今年の学振PDの審査結果は敢えなく不採用(でもA判定なのでもう一歩!)だったので、来年度もおそらくいまの研究室にお世話になることになります。
5月の学振PD応募時は論文は主著が2本でしたが、今は主著3・共著1本に増え、また今年中にもう2本投稿する予定なので、来年こそは「さすがに通るだろう」と思っています。果たして結果やいかに…

とりあえず今できることとして、
ありとあらゆるものに興味を持ち、新しいことをすべからく自分のものとし、そして人との縁を大切にしながら(大恩に報いることは言うまでもなく)、いまの環境で研鑽したいと思っています。

2015年9月1日火曜日

気になった一文集(English ver. No. 26)

As the oceans become more acidic, tropical coral reefs, which provide revenue and food for 400 million people, will die.
海洋がより酸性的になるにつれて、4億人に対して収入と食料を提供している熱帯のサンゴ礁は死ぬことになる。

anthropogenic CO2 has widespread ramifications for numerous ecosystems, particularly coral reefs.
人為起源の二酸化炭素は数多くの生態系(特にサンゴ礁)に対して幅広い波及効果を持っている。

An Undersea Volcano Previews a Terrifying Future for the World’s Oceans

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Few people are aware that more than half the coral species known to science are found in deep-waters growing in chilly temperatures, and that spectacular reefs supporting a wealth of other marine life grow in the cold waters of the North Atlantic Ocean.

Live corals are standing on the shoulders of their dead parents and grandparents, and we see that ocean acidification can start to dissolve dead coral skeleton,” explains Dr Sebastian Hennige, lead author of the new study. “This makes them weaker and more brittle, like bones with osteoporosis, and means that they may not be able to support the large reefs above them in the future”.

“There is no scope for dead coral to adapt to ocean acidification. Our results strongly suggest that deep coral reef structures as we know them may be at serious risk of disappearance within our children’s lifetimes and the role these structures play in the ecosystem, providing habitat for thousands of other species, including places for sharks to lay their eggs, will be lost.”

Ocean acidification shakes the foundation of cold-water coral reefs

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unusually within fields of scientific study, ice-core scientists must find ways to preserve the object of their study for future researchers before it vanishes forever — by stepping up efforts to collect and store the ice.

“Time no longer starts at the surface,” says Lonnie Thompson, a palaeoclimatologist at the Byrd Polar Research Center at the Ohio State University in Columbus. He and his wife, Ellen Mosley-Thompson, have been collecting ice cores since the mid-1970s. He drilled an ice core from the Quelccaya ice cap in the Peruvian Andes in 1983, at which point no melting had occurred at altitudes above 5,000 metres. When he returned for another sample 20 years later, melting had altered the concentration of atmos-pheric isotopes in the top 40 metres of ice.

Climatology on thin iceNature Jobs 520, 395–397 (2015)

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To conclude, it is risky to pin the fate of the ocean and the planet solely on our ability to reduce GHG emissions without also actively fostering and objectively evaluating additional actions.
結論付けると、さらなる行動を積極的に促進し、客観的に評価することをせずに、海と地球の運命を人類が温室効果ガス排出を減らす能力にのみ託すことは危険である。

Emissions reduction is not enoughScience 349, 1459 (2015)

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The unfortunate truth is that taking steps to combat climate change is way down the political agenda, and that makes more aggressive action difficult. The real challenge is to raise public awareness about the risks of inaction — as well as the benefits of action — and to identify policies that can pass the political litmus test.

Much ground has been covered; the challenge now, for both researchers and the IPCC, is to adapt and to identify research that will help policymakers to bridge the gap between what they say they want to do and what they are actually doing.

A shift in climateNature 526, 293 (15 October 2015)

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And yet, says Cai, this year's El Niño — possibly a once-in-a-generation event — is a missed opportunity with respect to going out and documenting the breadth of physical, chemical and biological changes that might occur in the ocean. “It's a pity we can't have more ships at sea,” he says.

In recent months, it has been keeping pace with the most powerful El Niños on record, and westerly wind outbreaks in early October promised to keep the warming going. As a result, forecasters are warning many parts of the globe to prepare for some wild and crazy weather over the next several months.

Hunting the Godzilla El NiñoNature 526, 490–491 (22 October 2015)

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One of these is increases in cyclone intensity in the western Pacific. The increase is thought to result from a shift in the location where the storms form — warm central Pacific waters. The shift away from land means the storms have more time in open water to gain strength before making landfall.
そうした(あまり一般に馴染みのない気候変化の)影響の一つが西太平洋における台風の強さが増すことである。増加の原因は台風が形成される地域が、暖かい太平洋中央部へと変化していることにあると考えられている。形成域が陸から遠ざかるということは、上陸する前に外洋で強さを増す時間がより多くなるということを意味する。

The impacts on communities is difficult to predict and only time will tell how extreme the event will become. If anything, the last year and the false start have just reminded us that we still have a lot to learn about this planet of ours.
コミュニティーに対する影響を予想することは難しく、そのイベントが実際に起きて初めてどれほど異常なものであったのかが分かる。なんにせよ、去年ENSOの予測がうまくいかなかったことは、私たちは地球についてまだまだ学ぶべきことが多いということを思い出させてくれる。

The little boy and his changing faces」Nature Climate Change 5, 787 (2015)

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The world is awash with oil at the moment, and there is no need to rush any of it to market, let alone carbon-rich crude from Alberta’s tar sands.

But a symbolic one-off gesture from one government will not change the fundamental dynamic driving greenhouse-gas emissions. To do that, all countries must implement meaningful policies that will rush low-carbon technologies to market.

A breath of fresh airNature 527, 133 (12 November 2015)

2015年8月19日水曜日

100年後の放射性炭素年代測定(Graven, 2015, PNAS)

Impact of fossil fuel emissions on atmospheric radiocarbon and various applications of radiocarbon over this century
Heather D. Graven
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 112, 9542–9545 (2015)

久しぶりに自由な時間ができたので、面白そうな新着論文をピックアップして紹介。

2015年7月10日金曜日

過去の温暖期の海水準(Dutton et al., 2015, Science)

Sea-level rise due to polar ice-sheet mass loss during past warm periods
A. Dutton, A. E. Carlson, A. J. Long, G. A. Milne, P. U. Clark, R. DeConto, B. P. Horton, S. Rahmstorf, M. E. Raymo
Science 349, DOI: 10.1126/science.aaa4019 (10 July 2015)

Scienceに掲載された過去の温暖期の海水準と氷床量に関するレビュー。特にPliocene・MIS11・MIS5e・Holocene thermal optimumに着目。

2015年6月18日木曜日

気になった一文集(English ver. No. 25)

Ocean data are expensive to collect. Ships are costly to build, equally so to run. But to neglect the oceans because it is cheaper to get good results on land is foolish.

Deep mysteriesNature 517, 244 (15 January 2015). "EDITORIAL"

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If scientists want to bolster their credibility on the subject of global warming, the authors say, then they must harness the power of the Internet and reduce the time they spend in the air.

But the Tyndall Centre is right to point out that senior researchers probably do not need to fly halfway around the globe simply to present a paper at a conference.

In some ways, the working paper opens the door to questions that are even harder to answer. Do scientists have a responsibility to stop eating meat, given what we know about the greenhouse-gas intensity of beef production and to a lesser extent that of pork and chicken? Should we expect them to park their cars and take the bus or train instead? The fact is that these are personal choices that academics, like everybody else, must grapple with.

... scientists have a key role in making that happen, even if it means hopping on a flight to the next United Nations climate summit.

A clean, green science machineNature 519, 261  (18 March 2015) "EDITORIAL"

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“The real question is whether or not the high-income countries, the big polluting countries, are willing to pay loss and damages to countries that bear the brunt of the impacts,” she says. “Vulnerable countries have no other leverage within this political process.”
”真の疑問は、果たして大きな排出国でもある高収入国が、影響の矛先を向けられている国の損失・損害に対して快く賠償するかどうかということである。”と彼女は言う。”脆弱な国はこの政治的なプロセスの中でも影響力がないのである。”

At the same time, a growing body of research suggests that ecological and economic impacts are already occurring with the 0.8 °C of warming that has already occurred. These impacts will increase in severity as temperatures rise.
同時に、ますます多くの研究が、すでに起きた0.8℃の温暖化でも生態学的・経済学的な影響が生じていることを示唆している。こうした影響は温度が上昇するにつれてますます増加するだろう。

In both cases, governments must take immediate and aggressive action to start to steer the global emissions curve away from its upward trajectory.
いずれのケースでも(2℃もしくは1.5℃の温暖化に抑制する目標)、全球の排出曲線をいまの上向きの軌道から修正し始めるためにも、各国政府は迅速かつアグレッシブな行動を起こさなければならない。

Global-warming limit of 2 °C hangs in the balance」Nature News (27 March 2015)

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The negotiations’ goal has become what is politically possible, not what is environmentally desirable.
(温室効果ガス削減に関する)交渉の目標は環境学的に望ましいものから、政治的に可能であるものになりつつある。

The climate policy mantra — that time is running out for 2 °C but we can still make it if we act now — is a scientific nonsense. Advisers who shy away from saying so squander their scientific reputations and public trust in climate research.

「2℃の温暖化目標を達成する時間はあまり残されていないけれど、もし私たちが今行動すれば、まだ間に合う」という気候政策の教義は科学的にはナンセンスである。そう言うことを避けるアドバイザーは気候研究分野における科学的な評判と公に対する信頼を損ねるだろう。

Climate advisers must maintain integrityNature 521, 27–28 (07 May 2015) "Comment"

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It has been clear for some time that climate change is a defining social, and therefore political, issue for the twenty-first century. (…) But the core science is solid, and policy-makers at all levels have a responsibility to engage with it.
21世紀を通じて常に気候変化は典型的な社会問題、それゆえ政治問題であり続けてきた。(中略)しかし、中心にある科学は揺るぎないものであり、すべてのレベルの政策決定者はそれ(温室効果ガスの削減)に従事する責任がある。

(…) 63% of Americans believe that global warming is happening and 52% think that it is mostly caused by humans; just 18% think that it is not happening, with 32% believing that it is mostly due to natural environmental factors.
63%のアメリカ人は温暖化が起きていると信じており、52%はそれが人類によって起きていると考えている。一方で18%の人だけが起きていないと考えており、32%が主として自然変動によるものと信じている。

The rest of the world has moved beyond questions about whether climate change is real and is focused on how best to address it.
世界の国々は「気候変化が真実かどうか」に関する疑問を超えて動き始めており、どのように対処するのが最善かを考えることに集中している。

The right climateNature 522, 255–256 (18 June 2015) “Editorial

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The representation of biogeochemical processes in the CESM is advanced, but many feedbacks to those processes are uncertain or not represented. These include the impacts of ocean acidification, warming, increased levels of dissolved CO2 and a potential increase in the volume of low-oxygen zones on marine ecosystems, biological productivity, the production of the greenhouse gas nitrous oxide, the export of biogenic particles from the surface to the deep ocean, and their sinking velocity and decomposition rate.

Data for past variations in CO2 levels and climate can help us to avoid relying exclusively on models to project future trends. Although palaeoclimatic information cannot be directly used to assess how climate change affects the flow of anthropogenic carbon, it does reveal how the natural carbon cycle alters.

A long-standing research challenge is to develop Earth system models that perform seamless simulations from the past to the future, consistently integrating palaeoclimatic and modern instrumental information in projections.

(…) carbon emitted today will change our environment irreversibly for many generations to come, and these changes increase hand in hand with cumulative carbon emissions. Sea level and the ocean’s acidity and carbon and heat content — and the associated adverse effects — will continue to increase long after atmospheric CO2 levels have stabilized, underscoring the need for near-term emission reduction.
(中略)現在排出される炭素は今後数世代にわたって不可逆的に地球環境を変え、そうした変化は積算の炭素排出量と密接に関係している。海水準・海の酸性度・熱容量(およびそれに付随する有害な影響)は大気の二酸化炭素濃度が安定化してからも長きにわたって変化し続けるため、短期的な排出削減の必要性を強調するものである。

(…) carbon-emission reductions are urgently needed if we are to limit global warming and ocean acidification to moderate levels. Any delay will narrow and eventually close the currently available window to meet stringent climate targets.
(中略)もし我々が温暖化と海洋酸性化を中程度のレベルに抑えるつもりがあるのなら炭素排出の削減は急を要する。いかなる遅れも厳しい気候目標を達成するために現在利用可能な窓を狭め、最終的に閉じることになるだろう。

Growing feedback from ocean carbon to climateNature 522, 295–296 (18 June 2015)

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 (…) during recent interglacial periods, small increases in global mean temperature and just a few degrees of polar warming relative to the preindustrial period resulted in ≥6 m of GMSL rise.

emerging geochemical and geophysical techniques show promise for identifying the sectors of the ice sheets that were most vulnerable to collapse in the past and perhaps will be again in the future.

Addressing outstanding questions and challenges regarding rates, magnitudes, and sources of past polar ice-sheet loss and resulting sea-level rise will continue to require integration of ice-sheet, sea-level, and solid Earth geophysical studies with good spatial distribution of well-dated RSL records to capture the magnitude of RSL variability across the globe.

Sea-level rise due to polar ice-sheet mass loss during past warm periods
Dutton et al. (2015, Science)

2015年6月2日火曜日

シンポジウムメモ(日本地球惑星科学連合大会 2015.5.24-28)

去年は特例的にパシフィコ横浜での開催だったが、今年は幕張メッセに戻った。

次第に規模が大きくなっているらしく、隣のアパホテルの会議室も利用しての開催だった。

私自身は石灰化のセッションで招待講演があり、他には古海洋・南大洋のセッションを中心に回った。以下はそのメモ。

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「Biocalcification and the Geochemistry of Proxies -Field ecology, Laboratory culture and Paleo」
▶︎氏家由利香さん@高知大
G. ruberには6種ほどが確認されている。土佐湾には4種が確認されている。
(G. sacclierは少なく2種ほど。少ない理由はまだよく分かっていない。)
過去2年間ほどの毎月のサンプリングから季節性を見たところ、種の割合が周期的に変化することが分かった。その理由はおそらく黒潮の流路の変動に伴う栄養塩・温度の変動だと思われる。

▶︎石谷佳之さん@AORI
サンゴ礁に生息する底性有孔虫カルカリナ(Calcarina)の殻の突起が光透過器官としてどのように機能しているか。電子線後方散乱解析法(EBSD)を用いて光の方向性を調べたところ、レジン比で50倍もの光が殻内部に集まっていることが分かった。
こういった採光機能はクモヒトデや植物でも確認されている。

▶︎大野良和さん@琉球大学
蛍光染色で底性有孔虫(Amphisorus kudakajimensis)の細胞内のpHを可視化(共焦点顕微鏡)。
小胞内pHは9以上、液胞内pHは6以下と細胞内で大きな変化が見られる。

▶︎Jelle Bijmaさん@AWI
無機的に沈殿させたカルサイトと生物が作るカルサイトとでは微量元素の取り込みが全く異なっている。ゆえに大きな生体効果が働いていることが分かる。
多くの古気候プロキシが作成されているものの、メカニズムについてはブラックボックスであることが多く、一つの環境因子(水温・塩分・pHなど)で記述するのは難しいことが多い。

▶︎Nehrke Gernotさん@AWI
ラマン分光でカサガイ(Patella caerule)の殻を分析。部位によってアラゴナイト・カルサイトでできている。LA-ICPMSで計るとMgはアラゴナイトにはほとんど入っていないことが分かる。
イタリアのCO2湧出域においてはカサガイの殻のアラゴナイト/カルサイトの比率が変化している。アラゴナイトがカルサイトに比べて熱力学的には溶解しやすいと分かっているものの、むしろカサガイの殻ではカルサイトの比率が減っている。

▶︎駒越太郎さん@北海道大学
沖ノ鳥島で採取されたシャコガイの微細分析。若い部分は成長速度が大きいので、半日くらいの解像度で測定可能。
Ba/Caと成長阻害線が台風の指標になりそう。

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「福島原発事故により放出された放射性核種の環境動態」
▶︎青山道夫さん@福島大学
福島第一原発から放出された(今も放出が継続している)Csの太平洋の分布について。
単なる壊変やスカベンジングでは説明できないほど海洋表層のCs濃度の低下が遅く、インプットがないと説明できない。
すでに放出されたもののうち80%は海洋内部に沈み込んでおり、400m深のモード水となっている。30年後には北西太平洋に再度湧き上がると思われる。
水塊の移動速度は東北沖だと7 km/dayだが、太平洋中央部では3 km/dayとやや遅い。

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「ユニオンセッション」
▶︎佐野有司さん@AORI
ナノシムスを利用したシャコガイのSr/Ca分析について。
石垣島で飼育されたシャコガイの殻を微細分析したところ、Sr/Caは水温ではなく日射との対応が良いことが分かった(水温とは2ヶ月の位相差がある)。
成長速度の大きい昼に対応しているため、日射が褐虫藻の光合成を介して石灰化に関わるCa2+ ATPaseを駆動しているものと予想される。

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「南大洋・南極氷床が駆動する全球気候・生態系変動」
▶︎川村賢二さん@極地研
アイスコアの火山灰を利用した年代同期は、
(1)地域的な気候変動を明らかにする
(2)年代モデルの確度を確認する
上で重要。
海水に溶けやすい希ガス(KrやXeなど)の濃度は全球の平均的な海水温の指標になる(特に中層〜深層を代表)。

▶︎小林英貴さん@AORI
氷期の炭素リザーバー問題について。
AABWが強化していたことがプロキシから指摘されている。これはモデルで再現できるようになってきた。しかし、一方でAABWの形成が強いと、南大洋の深層水が若くなり、プロキシと合わなくなる。
一般にモデルでは南大洋の対流・混合をうまく再現できていないため、モデル依存の可能性も。

▶︎阿部彩子さん@AORI
プロキシからは氷期のNADWは弱かったことが分かっているが、ほとんどのモデルが強いNADWを再現している。
プロキシと整合するのは強いAABWの沈み込みの再現。
最近掘削された西南極氷床のアイスコアの分析結果も、AABWが重要であることを示唆している。
北大西洋への淡水流入(ハインリッヒ・イベント)がNADW形成を弱め、AMOCに影響するというのは間違い?

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「東アジア‐北西太平洋域高解像度古気候観測網」
▶︎味岡拓さん@産総研
湖の堆積物コア中のGDGTの分析。シクロペンタンやメチル基の数が異なるGDGTを利用したインデックスを利用することで温度・pHの復元が可能。
気温・降水が化学風化(アルカリ度・リン)に影響し、湖内の生物生産に影響しているためと思われる。

▶︎山本正伸さん@北海道大学
TEX86温度計のメカニズムの検証のため、太平洋の低緯度〜高緯度の深度別海水サンプルを分析。
一般に水塊の水温を反映すると言われているものの、必ずしも現場の水温に合っていない。
「スカベンジングの速度」や「GDGTを生成するアーキアそのものの変化」が重要である可能性。

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「古気候・古海洋変動」
▶︎佐野雅規さん@地球研
屋久島で採取された複数のスギのδ18Oから過去2,000年間の相対湿度・降水量を復元。
いわゆるホッケースティック状の変化曲線が得られ、中世温暖期は乾燥、小氷期は湿潤状態だった。20世紀以降、乾燥化が続いている。
おそらく梅雨前線の緯度方向の移動で説明できるが、降水現象は気温にも影響されるため、低緯度の影響もあると思われる。

▶︎加三千宣さん@愛媛大
苫小牧沖の堆積物コア中のクロロフィルの分析。マイワシの変動ともよく合っており、PDOが原因と思われる。
近年栄養塩が低下傾向にあり、温暖化の影響が指摘されているが、数100年スケールの大きな変動の一部を見ているにすぎない可能性も。

2015年6月1日月曜日

「海底ごりごり地球史発掘」(須藤斎, 2011年)

海底ごりごり地球史発掘
須藤斎
PHPサイエンス・ワールド新書

名古屋大学の須藤さんの著書。
自分自身IODPに初めて乗船することもあり、何か予習しておかなければと思っていた折、たまたま図書館の特設ページにて本書を見つけた。

中を覗いてみるとIODPの乗船体験について事細かに書かれている!ということで迷わずレンタル。

IODPにおける2ヶ月に渡るジョイデス・レゾリューションでの船内生活の様子をはじめとして、
堆積物コアとはなんぞや、
海外から見た日本人・異文化交流、
外国人とのコミュニケーションとその大切さ、
研究を支えてくれる人たちへの感謝・畏敬の念
など、多くの話題が堅苦しくない「ふつうの」研究者の視点から語られる。


2015年5月10日日曜日

最終氷期における南北の熱シーソー(WAIS Divide Project Members, 2015, Nature)

Precise interpolar phasing of abrupt climate change during the last ice age
WAIS Divide Project Members
Nature 520, 661–665 (30 April 2015)
より。

西南極氷床から得られたアイスコア(WDC)のδ18O・CH4分析結果をグリーンランド氷床アイスコアの記録と比較することで、氷期における南北半球の温暖・寒冷期の位相とメカニズムを考察。

2015年4月11日土曜日

ペルム-三畳紀境界の大量絶滅は海洋酸性化が直接の原因?(Clarkson et al., 2015, Science)

Ocean acidification and the Permo-Triassic mass extinction
M. O. Clarkson, S. A. Kasemann, R. A. Wood, T. M. Lenton, S. J. Daines, S. Richoz, F. Ohnemueller, A. Meixner, S. W. Poulton, E. T. Tipper
Science 348, 229–232 (10 April 2015). 

とその解説記事
Acid oceans cited in Earth's worst die-off
Eric Hand
Science 348, 165–166 (10 April 2015).
より。

アラブ首長国連邦(UAE)の炭酸塩質堆積岩中の石灰化生物の殻のδ13C・δ11Bの測定と炭素循環モデルから、地球史上最大の絶滅が起きたペルム-三畳紀境界(P/T境界)の炭素循環を考察。

2015年3月29日日曜日

「川はどうしてできるのか」(藤岡換太郎、2014年、ブルーバックス)

川はどうしてできるのか
〜地形のミステリーツアーにようこそ〜
藤岡換太郎
講談社ブルーバックス(2014年、¥860-)

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本書は海底地形学・堆積学者である藤岡勘太郎氏が書かれた最近の書籍。これまでに山と海に関する書籍を執筆しており、今回は3番目となる「川」がテーマ。

2015年3月1日日曜日

東赤道太平洋域のサンゴ礁・生物侵食・セメント(Manzello et al., 2008, PNAS)

Poorly cemented coral reefs of the eastern tropical Pacific: Possible insights into reef development in a high-CO2 world
Derek P. Manzello, Joan A. Kleypas, David A. Budd, C. Mark Eakin, Peter W. Glynn, and Chris Langdon
PNAS 105, 10450–10455 (2008).

前回の記事(以下のリンク)に引き続き、東赤道太平洋のサンゴ礁と海洋酸性化に関するもの。
ガラパゴス諸島のサンゴ礁・生物侵食・海洋酸性化(Manzello et al., in press, GRL)

前回のものと同じく、フロリダ大学のManzello氏が主著者。
この論文の中では、東赤道太平洋の海水炭酸系の気候値と、サンゴの生物侵食の度合いサンゴ礁基盤のセメントの程度との関係が議論されている。

研究対象地は3つ。パナマ湾・Chiriqui(チリキ)湾・ガラパゴス諸島
炭酸系の気候値がそれぞれ異なること、湧昇の強弱が季節により変化し、それに伴い炭酸系の値が変化するという違いがあることから着目している。

2015年2月13日金曜日

最終退氷期における海からのCO2放出(Martinez-Boti et al., 2015, Nature)

Boron isotope evidence for oceanic carbon dioxide leakage during the last deglaciation
M. A. Martinez-Boti, G. Marino, G. L. Foster, P. Ziveri, M. J. HenehanJ. W. B. Rae, P. G. Mortyn, D. Vance
Nature 518, 219–222 (12 February 2015).

とその解説記事
Geochemistry: When carbon escaped from the sea
Katherine A. Allen
Nature 518, 176–177 (12 February 2015).

より。
Gavin L. Fosterらの最新の研究成果。過去10年程度の有孔虫δ11Bに関する仕事の集大成とも言える論文。

2015年1月19日月曜日

学振メモ〜DC1申請から終了までのログ〜

最終更新日:2015.6.21

用語の説明
研究奨励金…月々20万円の給料
研究遂行経費…月々20万円の給料のうち、研究に関わる経費に用いたもの(月6万円)、交通費や学会参加費・投稿料・旅費など。自営業の人が源泉徴収するときでいう’必要経費’のようなもの。
特別研究員奨励費(科学研究費補助金)…年間で使用できる90万円の科学研究費(実験系)

◎申請時〜内定まで
2011.5 申請書作成開始

2011.6 申請書類提出(数物系科学・地質)
→高知コアセンターで実験中だったため、2日だけ帰ってきて受け入れ先の指導教員にサイン等をいただき、本郷キャンパスの事務に提出した。

2011.12 内定通知(面接免除)

2012.1? 科学研究費補助金申請
「実験経費に○○円」「出張に○○円」「論文投稿に○○円」使うから○○円ください、という書類を提出する。
実験系は特別枠で150万円まで申請できるけど、例年150万円で出しても、実際には60~90万円になる。

2012.3? 特別研究員奨励費が「年間90万円×3年」と決定する
→大気海洋研究所の周囲の実験系の同期は全員同額。先輩の例を聞く限りでは異例の高額。
※補足
その次の年の内定者は120万×3に決定し、驚いた。

◎DC1〜1年目〜
2012.4 学振DC1開始

2012.5? 特別研究員奨励費が使用可能に
→研究室の秘書さんを通じて、使用できるように。

2012.5.18 大気海洋研所の事務室から、「平成24年度科研費交付内定について」のメールが届く

2012.5.20 初給料(4月分と5月分が一度に)
→M2までの奨学金は3月で終わるため、4月の生活が本当に大変。某K先輩には大変お世話になりました…

2012.5.25 交付申請書・交付請求書の提出締切
今年度研究に科学研究費をどういった内訳で使うかを申請。例えば「論文投稿料に○○円」、「学会参加費に○○円」といった感じ。



2013.1.18 源泉徴収票が届く

2013.2.12 大気海洋研所の事務室から、「平成25年度研究継続についての確認」メールが届く
→当然やめたくないので、「研究継続します」と返信。

2013. 2.? 復興特別税の知らせが届く
→3.11震災を受けて、所得税の他に、復興特別税の徴収がはじまるという旨の封書が届く。

2013.2.20 学術振興会から「平成25年 中途辞退、資格変更、採用中断の確認」の封書が届く
→辞退するはずもないので、返信せず。

2013.3.? 源泉徴収票とともに通知されていた還付額(¥12,960)が振り込まれる

2013.3.? 大気海洋研所の事務室から、「平成24年度分の研究実績報告書」を4/25までに提出してくださいという旨のメールが届く

2013.3.26 「平成25年度の4月と5月分の研究奨励金は3/29にまとめて振り込まれる」という旨の封書が届く
→例年通りであれば5月に4月分がまとめて給料が振り込まれるはずだった。

2013.3.29 2013年4月・5月分の研究奨励金の振込み

◎DC1〜2年目〜
2013.4.1 特別研究員奨励費が使用可能に
→初年度は5月頃に開始だったが、2年目以降は4/1から利用可能ということらしい。

2013.4.8 「平成25年度在学証明書」提出(4/10締切)→郵送

2013.4.15 研究に関わる経費の申請書提出(4/20提出締切)→郵送

2013.4.15 1年目の実績報告書の提出→AORIの事務に印刷したものを手渡し(4/25締切)

2013. 5.1 大気海洋研所の事務室から、平成25年度の科学研究費補助金の内定通知が来る

2013. 5. 1 大気海洋研所の事務室から、平成25年度の「研究計画書」「誓約文」「科学研究費補助金交付請求書」の提出を求められる(前年度と同じ書類で、今年度何にいくら使うかをおおまかに申告)
→翌日AORIの事務に印刷したものを手渡し(5/9締切)

2013.9.2 封書で自宅に「SPD、PD、RPDの科学研究費助成事業への応募に関する制限の緩和について」という通知書が届く。
要するに、「他の科研費(若手A・Bなど)も使って研究ができますが、それには申請が必要ですよ」という旨で、DCは関係のないことだったので、スルー。

2013.10.3 学内便で「平成24年度科研費額の確定通知」が届く。
今ごろになって!?

2013.10.16 自宅に「年末調整に関する申告書在中」という封書が届く。(11/9締切)
中を確かめてみると、国民年金と国民健康保険料も控除の対象として申請できるが、前者の証明書は11月初旬に税務署から封書が届くということなので、しばらく保留することに(それを嫌って年金や健康保険の控除を申請しない人もいる)。
→11月前半に年金の証明書が自宅に届いたので、書類を整え、封書にて郵送(11.3?)

2014.1.20 自宅に「研究奨励金の年末調整等について」という封書が届く。
今年の還付金は「10,570円」(ちょっと減った…)
源泉徴収の原本も一緒に入っていた。
住民税は別途納税してくださいとのこと。

2014.1.25 大気海洋研所の事務室から、「平成26年度研究継続についての確認」メールが届く(1/31締切)
→当然やめたくないので、「研究継続します」と返信。(1/25)

2014.2.? 学術振興会から「平成26年 中途辞退、資格変更、採用中断の確認」の封書が届く
→辞退するはずもないので、返信せず。

2014.3未明 「平成25年度分の研究実績報告書」が届く(提出締切4/10・20)
→封書にて郵送(2014.4.4)

2014.3.20 3月分の給与と同時に還付金「10,570円」が”キュウヨ”として振り込まれる。

2014.3.26 「平成26年度の4月と5月分の研究奨励金は3/28(金)にまとめて振り込まれる」という旨の封書が届く
→例年通りであれば5月に4月分がまとめて給料が振り込まれるはずだった。昨年もそういう扱いになったけど、今後もそうなる?

2014.3.27 大気海洋研所の事務室から、「平成25年度分の実績報告書(様式6&7)」を4/25までに提出してくださいという旨のメールが届く(振興会に直接郵送で提出するものとは別の、事務を経由して提出する書類)
→印を押し、事務に手渡しで提出(2014.4.4)

◎DC1〜3年目〜
2014. 4.28 大気海洋研所の事務室から、平成26年度の科学研究費補助金の内定通知が来る(同額)

2014. 4.28 大気海洋研所の事務室から、平成26年度の「研究計画書」「誓約文」「科学研究費補助金交付請求書」の提出を求められる(これまでと全く同じ書類で、今年度何にいくら使うかをおおまかに申告)(5/8締切)

2014.7.31 大気海洋研所の事務室から、メールにて「平成26年度交付内定について」というメールが届く

2014.8.5 所内便にて「特別研究員奨励費 H26 交付決定通知在中」という封書が届く。中身は以下の通り
・科研費シール
・科研費ハンドブック
・交付決定通知書
・科学研究補助金使用ルール(補助条件)

2014.10.11 自宅に「年末調整に関する申告書在中」という封書が届く。(11/11締切)
→11月前半に年金の証明書が自宅に届いたので、書類を整え、封書にて郵送(11/6)

2015.1.19 自宅に「研究奨励金の年末調整等について」という封書が届く。源泉徴収の原本も一緒に入っていた。
今年の還付金は「13,370円」
住民税は別途納税してくださいとのこと。

2015.1.20 メールと学内便で「平成25年度科研費額の確定通知」が届く。

2015.3未明 「平成26年度分の研究実績報告書」が届く(提出締切4/10・20)
→指導教員からの評価・捺印などをいただいた上で郵送(4/6)

2015.3.20 3月分の給与と同時に還付金「13,370円」が”キュウヨ”として振り込まれる。

2015.3.30 部局担当者からメールにて「収支決算報告書」と「研究実績報告書」の提出を求められる。今年から電子申請システム上で必要事項を入力すると、申請書類ができあがるという仕組みに。それを印刷・捺印し4/27までに事務に提出とのこと。

◎DC1終了後

2015.4.6 部局担当者からメールにて「収支決算報告書」と「研究実績報告書」作成に必要なログインID・パスワードが知らされる。
→入力・印刷・捺印し、提出(4/20)

不思議なのは、DC終了後、別の研究機関に移動した人はこの手続きがどうなるのかということ。郵送で事務に提出することになるのだろうか…?
自分の場合は引き続き同じ研究機関に残ることになったので、手続きは楽だったのだけれど。

2015.6.4 郵送にて自宅に源泉徴収票(平成27年分)が送付される。