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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English

2012年12月11日火曜日

新着論文(Nature#7427)

Nature
Volume 492 Number 7427 pp7-148 (6 December 2012)
RESEARCH HIGHLIGHTS
Climate fingerprints
気候の指紋
Proc. Natl Acad. Sci. USA http://dx.doi.org/10.1073/ pnas.1210514109 (2012)
近年の気候モデルは現実の気候をよく再現しており、温室効果ガスやオゾンを破壊する化学物質の排出による人間が気候に与える影響を強調している。Ben Santerらは第5次IPCC報告書で中核をなす20の気候モデルについて1979年以降の気候変動を実際の観測と比較したところ、モデルは対流圏下層の気温上昇を大きく見積もり、逆に成層圏の気温低下を低く見積もっていることが分かった。オゾンやエアロゾルをよりうまくモデルに取り込むことで精度が向上すると考えられている。

Tohoku quake’s predecessor
東北地震の先駆け
Geophys. Res. Lett. http://dx.doi. org/10.1029/2012GL053692 (2012)
日本の仙台平野においてはAD869にも同様の地震と津波を経験していたことが分かり、同地域は従来考えられていたよりも頻繁に地震と津波が起きていたことが分かった。日本の地質調査所の澤井らは平野の内陸部1.5kmにわたって過去の津波堆積物(貞観地震)が堆積していることを突き止めた。当時の地震はM8.4以上であったと推定されている。

Ever faster polar ice loss
より早い極の氷のロス
Science 338, 1183–1189 (2012)
複数の研究による最も正確な推定によると、1992年以来グリーンランドと南極の氷床は20年前の3倍の早さで融解している。全球の海水準上昇の5分の1になると推定されている(11mm以上)。
[より詳細な記事(英語)]
[Scienceの紹介記事]
[Scienceの論文]

SEVEN DAYS
※今回は省略

NEWS IN FOCUS
Flood of protest hits Indian dams
抗議の洪水がインドのダムに当たる
Jane Qiu
ヒマラヤ地域にダムを建設することが生態系の脅威となると、研究者達は警告している。

Megacities move to track emissions
巨大都市が温室効果ガスの排出をモニタリングするように
Jeff Tollefson
科学者は都市部において温室効果ガスをモニターしており、そうした行動は世界の気候イニシアチブの成功を判断する第一のステップとなる。

OBITUARY
Farish A. Jenkins Jr (1940–2012)

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RESEARCH
NEWS & VIEWS
Astrophysical false positives
天文物理学的な間違ったプラス面
Andrew Collier Cameron
ケプラー宇宙探査機が検出した巨大惑星からのものでありそうな信号が、実際には惑星からのものではない可能性が従来考えられていたよりも高いらしい。この結果は、信号の確認には追跡観測(follow-up observation)が重要であることを強調している。

A truly embryonic star
まさしく胎児期の星
David A. Clarke
誕生直前の星の姿が捉えられた。この発見は巨大ガス雲が重力によって収縮して星が形成されるまでのプロセスの理解へと繋がることが期待されている。

ARTICLES
特になし

LETTERS
A ~0.2-solar-mass protostar with a Keplerian disk in the very young L1527 IRS system
非常に若いL1527 IRS系に存在するケプラー円盤を持つおよそ0.2の太陽質量を持った原始星
John J. Tobin, Lee Hartmann, Hsin-Fang Chiang, David J. Wilner, Leslie W. Looney, Laurent Loinard, Nuria Calvet & Paola D’Alessio
原始星であるL1527 IRSの観測から、この星は回転する原始惑星形成円盤を持っており、その質量は0.19太陽質量であると推定される。
[Natureの日本語版要約]

The root of branching river networks
河川ネットワークの枝分かれの起源
J. Taylor Perron, Paul W. Richardson, Ken L. Ferrier & Mathieu Lapôtre
[Natureの日本語版要約]