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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English

2012年12月11日火曜日

新着論文(CP, BG)

Climate of the Past
Vegetation dynamics in the Northeastern Mediterranean region during the past 23 000 yr: insights from a new pollen record from the Sea of Marmara
V. Valsecchi, M. F. Sanchez Goñi, and L. Londeix
地中海東部(Sea of Marmara)で得られた堆積物コア中の花粉分析から過去23kaの環境変動と植生変動を復元。HS1、B/A、YDに対応した変動パターンが見られた。また完新世の5.5ka、2.1kaには森林が大きく後退していた。地中海東部の森林は北大西洋やシベリア高気圧に強く影響されていると考えられる。

Biogeosciences
Ocean acidification limits temperature-induced poleward expansion of coral habitats around Japan
Y. Yara, M. Vogt, M. Fujii, H. Yamano, C. Hauri, M. Steinacher, N. Gruber, and Y. Yamanaka
4つの気候モデルを用いて日本周辺における熱帯-亜熱帯サンゴの生息域が将来の温暖化と海洋酸性化によってどのように変化するかを予測。IPCCのbusiness as usual排出シナリオでは、今世紀末には数百キロ北上すると考えられる。白化現象と炭酸塩の飽和度低下によってサンゴの生息できる環境は2020年〜2030年には半分ほどになり、2030-2040年には消失すると予想される。ただし、「サンゴの適応」や「生息地の早い移動」などを考慮できていないため、大げさに見積もっている可能性が高い。

Nitrous oxide dynamics in low oxygen regions of the Pacific: insights from the MEMENTO database
L. M. Zamora, A. Oschlies, H. W. Bange, K. B. Huebert, J. D. Craig, A. Kock, and C. R. Löscher
赤道太平洋は世界でも最大のN2Oの放出源の一つである。将来赤道東太平洋の酸素極小層は拡大すると予想されているが、それに伴って窒素循環がどのように変化するかはよく分かっていない。モデルシミュレーションから、N2OはO2の減少に対して指数関数的にではなく、線形的に増加すると予想される。そのため、従来の研究はN2Oの増加を過大評価している可能性があるという。