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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English

2012年5月27日日曜日

新着論文(CG, MG, PALAEO3)

☆Chemical Geology
Volumes 310–311, Pages 1-148 (5 June 2012)

Experimental quantification of the effect of Mg on calcite–aqueous fluid oxygen isotope fractionation
Vasileios Mavromatis, Mark Schmidt, Reiner Botz, Laia Comas-Bru, Eric H. Oelkers
Mg-カルサイトの沈殿実験。d18Oは温度だけでなく、Mgの濃度にも依存していることが分かった。換算式は以下の通り。
103 ln αMgcalcite–H2O= 18030/T−32.42+(6*108/T3–5.47*106/T2+16780/T-17.21)*CMg
化石のd18Oから温度を復元する際に注意する必要がある。
Mavromatis et al. (2012)を改変。Mg-Calciteのd18Oは温度だけでなくMgの濃度依存性がある。

Oxygen and carbon isotope fractionation of marine ostracod calcite from the eastern Mediterranean Sea
André Bornemann, Claudius M. Pirkenseer, Patrick De Deckker, Robert P. Speijer
貝形虫はカンブリア紀の地層からも産出するため、地質学における重要なアーカイブの1つである。エーゲ海から採取した貝形虫(ostracod)の殻のd18Oとd13Cを調査したところ、サイズ依存性はないが、種間で差異が確認された。d13Cの変化は食餌の違いを反映?
Bornemann et al. (2012)を改変。
先行研究の非海棲貝形虫のデータに比べ、本研究の海棲貝形虫のデータは低い方へずれている。


☆Marine Geology
Volumes 307–310, Pages 1-122 (15 April 2012)

High resolution climatic records of the past ~489 years from Central Asia as derived from benthic foraminiferal species, Asterorotalia trispinosa
Rajani Panchang, Rajiv Nigam
アンダマン海(ミャンマー南部)の堆積物から489年間の底性有孔虫の群集組成の変化と環境変動を復元。淡水に敏感な種に注目することで、湿潤-乾燥状態が分かる。ヨーロッパの小氷期に当たると思われるシグナルが捉えられた。
Panchang & Nigram, (2012)を改変。小氷期は比較的乾燥していた?


☆ Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology
Volumes 337–338, Pages 1-216 (15 June 2012)

High-precision U-series ages of transported coral blocks on Heron Reef (southern Great Barrier Reef) and storm activity during the past century
Kefu Yu, Jianxin Zhao, George Roff, Matthew Lybolt, Yuexing Feng, Tara Clark, Shu Li
津波石ならぬ嵐石?GBRにおいてリーフに打上ったのちに固着した110個のサンゴについてU/Thで年代測定。サンゴが集中する年代は大きな嵐があった時期とみなすことが出来る。100年間の嵐の履歴が分かるかも?
Yu et al. (2012)を改変。
年代測定によってサンゴが打ち上げられた年代が分かり、その頻度分布から嵐の頻度分布を復元することができる。