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1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
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2012年5月23日水曜日

新着論文(Geology)

Geology
Vol. 40 No. 6 (1 June 2012)

Convection of North Pacific deep water during the early Cenozoic
Ashley M. Hague, Deborah J. Thomas, Matthew Huber, Robert Korty, Stella C. Woodard, and L. Blake Jones
新生代初期(Cretaceous-Paleogene境界)における太平洋の深層水循環を復元するために、深海堆積物に残された魚の遺骸と岩砕性のケイ質鉱物に残されたεNdを測定(水塊ごとに違う値をとるため、水塊形成場の変化の指標になると考えられている)、また気候モデルを用いたシミュレーションも併せて行った。深層水循環は太平洋の北と南で発生し、新生代の寒冷期で強化され、温暖期(Eoceneの始め、52Maころ)に先立って弱化していたことが分かった。
Hague et al. (2012)を改変。
魚の遺骸の採取位置。太平洋の広い範囲にわたる試料を採取している。

Fluid-mineral reactions and trace metal mobilization in an exhumed natural CO2 reservoir, Green River, Utah
Max Wigley, Niko Kampman, Benoit Dubacq, and Mike Bickle
アメリカ・UtahにあるGreen Riverの赤砂岩は天然のCO2リザーバーとして注目されている。二酸化炭素の貯留技術にはこうした天然のCO2吸収帯にCO2を取り込ませ、数万年〜数百万年間安定に固定させておくことが重要だからである。鉱物学的な組成と流体の挙動について。

Growth of subtropical forests in Miocene Europe: The roles of carbon dioxide and Antarctic ice volume
N. Hamon, P. Sepulchre, Y. Donnadieu, A.-J. Henrot, L. François, J.-J. Jaeger, and G. Ramstein
Miocene中期は猿の進化に重要な時期であり、それはヨーロッパの森林が拡大したことに原因が求められることがある。気候モデルと植生モデルを組み合わせて、同時期における南極の氷床の量とヨーロッパの気候及び植生を再現。ヨーロッパにおいて森林が拡大するためには、南極氷床が少ない(東南極氷床は現在の25%程度)こととpCO2が現在よりも高いことが必要だった?