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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English) おまけTwilog

2012年5月6日日曜日

新着論文(JGR, CP)

Journal of Geophysical Research - Oceans-
30 April - 6 May 2012

Seasonal coupling and de-coupling of net calcification rates from coral reef metabolism and carbonate chemistry at Ningaloo Reef, Western Australia
Falter, J. L., R. J. Lowe, M. J. Atkinson, and P. Cuet
北西オーストラリアのNingaroo Reefにおいて総生産速度、石灰化、栄養塩の摂取を測定。季節間の水温変動が1℃と小さく、総生産速度、石灰化、栄養塩はそれほど顕著には変化しない。日周期では光量というよりはむしろpH(アラゴナイトの不飽和度)と栄養塩が石灰化を律速している。

Antarctic icebergs distributions, 2002–2010
Tournadre, J., F. Girard-Ardhuin, and B. Legrésy
これまで観測の対象とされていなかった、南極周辺の小規模(100-2800m)の氷山を高解像度の高度計で人工衛星から観測(2002-2010年)。かなりの量の淡水が南大洋に供給されている模様。巨大氷山とともに流出するものもあれば、小規模の氷山のみが流出する地域もあり、地域的・時間的な変動が大きい。


Climate of the Past
30 April - 6 May 2012

Precipitation variability in the winter rainfall zone of South Africa during the last 1400 yr linked to the austral westerlies
J. C. Stager, P. A. Mayewski, J. White, B. M. Chase, F. H. Neumann, M. E. Meadows, C. D. King, and D. A. Dixon
温暖化した世界では偏西風が極側に移動することが予測されているが、南半球の古気候記録はニュージーランドや南米などに限定されており、評価の妨げとなっている。堆積物中の珪藻の変化から過去1400年間の南アフリカの降水量を復元。湿潤期は偏西風が赤道側に移動した時期に対応し、フンボルト海流の変化を通して南極周辺の子午面循環に影響したと考えられる。しかしながら、ニュージーランドや南米の記録との食い違いも明らかに見られ、南半球全体の記録としてみなすには難しい。