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1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
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2012年5月5日土曜日

新着論文(Science #6081)

Science
VOL 336, ISSUE 6081, PAGES 509-632 (4 May 2012)

Editor's Choice
Fluctuating Forests
変動する森林
Ecology 93, 219 (2012).
現在気候が急速に変化しており、生態系がそれに合わせて変化しているが、将来を予測するために過去の復元が役に立つかもしれない。Booth et al. (2012)は中世温暖期(AD960-1410)における五大湖周辺の植物相を花粉から復元した。特に干ばつに敏感なブナ類は急激な乾燥化と山火事のときに存在度が激減した。現在湿潤な環境でも、気候の振幅が大きくなる温暖化した環境下では生態系が激変する可能性がある。

Perspectives
Regional Sea-Level Projection
地域的な海水準上昇の予測
Josh K. Willis and John A. Church
将来の適応・二酸化炭素削減戦略を考える上でも、将来の海水準変動予測をより確かにすることが重要である。

Willis & Church (2012)を改変。
氷床崩壊の結果、淡水流入や重力場の変化に起因して海水準が上昇するが、南極・グリーンランド氷床からの距離などによって地域ごとに様々な海水準変動が予測される。

Modeling Ice-Sheet Flow
氷床の流れをモデリングする
Richard B. Alley and Ian Joughin
Full-stress flowモデルと呼ばれる氷床モデルが将来の海水準変動予測を向上させるのだとか。

Impacts of Biodiversity Loss
生物多様性を失うことの影響
Bradley Cardinale
生態系の生産性を維持するためには、どれほどの多様性が必要なのだろうか?

Reports
Ancient Impact and Aqueous Processes at Endeavour Crater, Mars
S. W. Squyres, R. E. Arvidson, J. F. Bell III, F. Calef III, B. C. Clark, B. A. Cohen, L. A. Crumpler, P. A. de Souza Jr.,W. H. Farrand, R. Gellert, J. Grant, K. E. Herkenhoff, J. A. Hurowitz, J. R. Johnson, B. L. Jolliff, A. H. Knoll, R. Li,S. M. McLennan, D. W. Ming, D. W. Mittlefehldt, T. J. Parker, G. Paulsen, M. S. Rice, S. W. Ruff, C. Schröder, A. S. Yen,and K. Zacny
Opportunity探査機による火星のEndevoir隕石孔の調査から、クレーターの縁の堆積岩をジプサムに富んだヴェインが貫入しており、ジプサムは低温の液体から沈殿した。生命存在の可能性を示唆する低温の水が存在した?

21st-Century Evolution of Greenland Outlet Glacier Velocities
T. Moon, I. Joughin, B. Smith, and I. Howat
10年間に渡る人工衛星や地上観測のデータから、グリーンランド氷床の氷河口における氷河の流出速度を求めたところ、空間的・時間的な変動が非常に大きいことが分かった。予測されているほど融けない??