Main contents


☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English

2012年5月15日火曜日

新着論文(GRL)

Geophisical Research Letters
8 May 2012 - 15 May 2012

The thermal threshold of the Atlantic meridional overturning circulation and its control by wind stress forcing during glacial climate
A. Oka H. Hasumi and A. Abe-Ouchi
氷期においてAMOCはより弱化し、浅く沈み込んでいたと考えられているが、AMOCに熱的な閾値があり、それがモデルがうまくAMOCを再現できない原因になっている可能性があることが分かった。ある程度北太平洋を寒冷化させると沈み込みは強化されるが、大きく寒冷化させると海氷の形成が沈み込みを弱化させるらしい。Natureに解説記事あり。

Reactive greenhouse gas scenarios: Systematic exploration of uncertainties and the role of atmospheric chemistry
Michael J. Prather, Christopher D. Holmes, and Juno Hsu
温室効果ガスの大気化学的な振る舞いを理解することは地球の温室効果を考える上で重要である。人為起源の温室効果ガスの寄与を見積もるための方法を提示。

Past and future contribution of global groundwater depletion to sea-level rise
Yoshihide Wada, Ludovicus P. H. van Beek, Frederiek C. Sperna Weiland, Benjamin F. Chao, Yun-Hao Wu, and Marc F. P. Bierkens
近年地下水の量が低下しているが、一つの原因は人間活動である(特にダム建設の影響)。地下水の量の変化が海水準に与える影響をモデルから推定。2050年までに30mmほどの寄与が考えられる。

Drivers of the projected changes to the Pacific Ocean equatorial circulation
A. Sen Gupta, A. Ganachaud, S. McGregor, J. N. Brown, and L. Muir
CMIP3の結果はNew Guinea Coastal UndercurrentとEquatorial Undercurrentの強化を示唆している。一方でMindanao currentとthe Indonesian Throughflowは弱化している。一つの原因は南大洋の風応力のcurlの変化にあると考えられる。

Response of the Atlantic Ocean circulation to Greenland Ice Sheet melting in a strongly-eddying ocean model
Weijer, W., M. E. Maltrud, M. W. Hecht, H. A. Dijkstra, and M. A. Kliphuis
北太平洋への淡水流入がAMOCに与える影響の不確実性は気候システムの中でも最も重要なカギの一つである。グリーンランド氷床からの融け水とAMOCの安定性をモデルから評価。より強い循環場を再現した海洋循環モデルだと、特に冬期のAMOCの弱化がよりゆるやかに・長期になるらしい。

Forcing, feedbacks and climate sensitivity in CMIP5 coupled atmosphere-ocean climate models
Andrews, T., J. M. Gregory, M. J. Webb, and K. E. Taylor
CMIP5の結果から、二酸化炭素濃度が4倍になったときの気候感度をAOGCMから推定。2.1-4.7℃の温度上昇となることが推定される。気候感度のばらつきは雲のフィードバックがモデル間で異なることが原因。すぐに平衡に達した状態を実現するような実験よりも、Transientに平衡状態を実現するような実験の方が重要だと思われる。