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1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
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2013年1月30日水曜日

新着論文(EPSLほか)

※論文アラートより

◎EPSL
A 130 ka reconstruction of rainfall on the Bolivian Altiplano
C.J. Placzek, J. Quade, P.J. Patchett
Boliviaのアルティプラーノの湖から得られた沿岸部の地質と堆積物コアから過去130kaの環境復元。ハインリッヒ・イベントやYDが水位変動に記録されている。必ずしもすべてのハインリッヒ・イベントが記録されてはいなかった。

Western Pacific thermocline structure and the Pacific marine Intertropical Convergence Zone during the Last Glacial Maximum
Peter J. Leech, Jean Lynch-Stieglitz, Rong Zhang
古気候記録から、北半球が寒冷化する時に(例えばYD、ハインリッヒ・イベントなど)ITCZが南下することが示唆されてきたが、縁辺部と異なり、赤道太平洋におけるITCZの変動についてはよく分かっていない。赤道西太平洋で得られた堆積物コアの2種類の浮遊性有孔虫(一つは表層、一つは温度躍層に生息)のδ18Oを用いてLGMの温度躍層の深さや、その上の大気循環を復元。LGMには北半球のITCZと温度躍層は現在と同じ位置にあった一方、南半球の温度躍層は現在よりも浅くなっていたことが示唆される。

◎QSR
Palaeoenvironmental change in tropical Australasia over the last 30,000 years – a synthesis by the OZ-INTIMATE group
Jessica M. Reeves, Helen C. Bostock, Linda K. Ayliffe, Timothy T. Barrows, Patrick De Deckker, Laurent S. Devriendt, Gavin B. Dunbar, Russell N. Drysdale, Kathryn E. Fitzsimmons, Michael K. Gagan, Michael L. Griffiths, Simon G. Haberle, John D. Jansen, Claire Krause, Stephen Lewis, Helen V. McGregor, Scott D. Mooney, Patrick Moss, Gerald C. Nanson, Anthony Purcell, Sander van der Kaars
過去30kaのオーストラリアの熱帯域の古気候記録(堆積物コア、サンゴ、鍾乳石など)のまとめ。
MIS3にはITCZが大きく南下しており、湿潤だった。
LGMには寒く乾燥していた。
最終退氷期にはACRとSunda shelfの氾濫で一度温暖化が妨げられていた。
完新世初期が最も温暖であった。
完新世を通してENSOなどとともに、千年スケールの気候変動が起きていた。

◎その他
Oxygen Isotope - Salinity Relationships of discrete oceanic regions from India to Antarctica vis-à-vis Surface Hydrological Processes
Manish Tiwari, Siddhesh S. Nagoji, Thammisetti Kartik, G. Drishya, R.K. Parvathy, Sivaramakrishnan Rajan
Journal of Marine Systems, Available online 25 January 2013, Pages 
2010年の夏にインド洋から南大洋にかけての表層水のδ18OとSSSを測定し、表層の水循環プロセスを評価。水塊ごとのδ18O-SSS関係式を作成。