「リーダーになる人に知ってほしいこと」 松下幸之助(述)
- やると決めたからには、日本一、世界一を目指す。世間の常識は必要、しかしそれにとらわれていては、大事はなせない。
pp. 102
- 物事を変えるには「きっかけ」がいる。「これをやるべきだ」「これをやりたい」と言い出す人になる。その志が、道を切りひらく。
pp. 107
- 腹の底から得心できないことが世の中のほとんどである。だから、適当なところで結論を出さないといけない。その説明のできない一種の悟りの境地で「適当なところ」を見極めることが肝要である。
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- 仕事の勝負と賭け事は違う。絶対に成功するということを確実にしてやるべきだ。これはやるべきだと思い、行動の善なることを信じてやる。そのために勉強もする。
pp. 68
- 何もかも思うとおりになるなど考えないこと。辛抱、苦労があって当然と割り切ってやる。いずれその苦労は、生きがいとなる。
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- 迷うだけ迷えばいい。けれどもそのあいだはじっとしていること。公明が見えるまで、迷いながらも勉強し研究し続けること。その迷いが大きいほど、偉大なものが生まれるはず。でも迷わないでいいことでは、決して迷わないように。
pp. 49
- 人間は大きな運命の流れの中で生きている。その流れに素直に乗るには、まずはその日その日を充実させて生きていくことが大切である。
pp. 48
- 一事に成功すれば万事に成功する。一事に成功できない者が、あせって万事に手を出してもそうそう成功するものではない。まずは成功のコツをつかむまで努力をやめない。そして、使命感と気力、この二つなくして真の成功はない。
pp. 43
- 考えても答えのでないものはある。しかし、志のある人は、歩いて尋ねて教えを請い、いずれ答えを出すだろう。自分から進んで学ぶ。教えてくれるなど思ってはいけない。
pp. 38
- 自分の主観で見ると、たいていはまちがう。客観的に物事を見る。つまり、素直にものを見ることが大切である。
pp. 22
- 知識は道具である。知識の奴隷になってはいけない。知識の"主人公"になる。縦横無尽に知識を使いこなす。
pp. 32