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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English

2013年10月28日月曜日

新着論文(Science#6157)

Science
VOL 342, ISSUE 6157, PAGES 393-520 (25 OCTOBER 2013)
Editors' Choice
Historical Carbon Uptake
歴史的な炭素取り込み
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 110, 16730 (2013).
>関連した記事(Nature#7469 "RESEARCH HIGHLIGHTS")
How plants helped Earth to stay cool
いかにして植物が地球を冷たく保つのを助けたのか
プリンストン大学の研究グループは地球システムモデル(ESM2G)を用いて、産業革命以降のCO2排出や土地利用の変化を再現した。「大気中CO2濃度の上昇が植物の生育を促進する」という効果を組み込んだところ、植物の炭素取り込みの促進なしには大気中CO2濃度がさらに85ppmほど増加していた(0.31℃の温暖化に寄与)可能性が示唆された。
>話題の論文
Historical warming reduced due to enhanced land carbon uptake
Elena Shevliakova, Ronald J. Stouffer, Sergey Malyshev, John P. Krasting, George C. Hurtt, and Stephen W. Pacala

News of the Week
※今回は省略

News & Analysis
Ancient DNA Links Native Americans With Europe
古代のDNAがアメリカ先住民とヨーロッパ人とを結びつける
Michael Balter
古代に生きたシベリアの少年のDNA分析から最初のアメリカ人を特定するための驚くべきヒントが得られた。

U.S. Shutdown Ends, but Not Budget Anxiety
アメリカのシャットダウンは終わったが、予算の心配は消えない
Jeffrey Mervis
アメリカのシャットダウンは終わったが、将来の科学予算の規模に関する懸念は続く。

Earliest Known Galaxy Formed Stars at a Breakneck Pace
知られている中で最も初期の銀河は危険な早さで星を形成していた
Yudhijit Bhattacharjee
ハッブル宇宙望遠鏡を用いた観測から、これまででもっとも古い(遠い)銀河の画像が得られた。ビッグバンからたったの7億年後でしかなく(131億年前)、現在の天の川銀河の星の形成速度に比べて100倍もの早さで星を形成していることが示された。
>関連した記事(Nature#7472 "NEWS & VIEWS")
Astronomy: New distance record for galaxies
天文学:銀河に対する新たな距離の記録
Dominik A. Riechers
Finkelstein et al.の解説記事。
スペクトル分析から、これまででもっとも遠くに位置する銀河の位置が特定された。そこでは天の川銀河の100倍という早さで星が形成されているらしい。
>関連した記事(ナショナルジオグラフィック ニュース)
観測史上最遠、131億光年先の銀河
>関連した記事(Nature ハイライト)
確認された最も遠方の星形成銀河

Letters
Ecosystem Services: Accounting Standards
生態系サービス:基準を説明する
Carl Obst, Bram Edens, and Lars Hein

Ecosystem Services: The Farmers' Challenge
生態系サービス:牧場主の課題
Andrea Graham, Helen Ferrier, Diane Mitchell, Ceris Jones, and Philip Bicknell

Ecosystem Services: Nature's Balance Sheet
生態系サービス:自然のバランス・シート
Richard Aspinall and Peter Gregory

Ecosystem Services: Response
生態系サービス:返答
Ian J. Bateman et al.

Policy Forum
Biodiversity Risks from Fossil Fuel Extraction
化石燃料の抽出による生物多様性のリスク
N. Butt, H. L. Beyer, J. R. Bennett, D. Biggs, R. Maggini, M. Mills, A. R. Renwick, L. M. Seabrook, and H. P. Possingham
豊かな生物多様性と化石燃料の貯蔵庫とがかぶっているような地域は高いリスクを持っていると言える。

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Research
Perspectives
The New Core Paradox
コアの新たなパラドックス
Peter Olson
地球のコアは大きな熱伝導度を持っていることが明らかになり、いかにしてダイナモが進化したのかについて疑問が投げかけられている。

Blooms Bite the Hand That Feeds Them
ブルームが恩を仇で返す
Hans W. Paerl and Timothy G. Otten
富栄養化と毒性のある物質を生産するシアノバクテリアの大繁殖の全球的な繁栄との間には正のフィードバックが存在する。

Reports
Mass-Independent Oxygen Isotopic Partitioning During Gas-Phase SiO2 Formation
ガス相のSiO2形成時の質量比依存の酸素同位体分別
Subrata Chakraborty, Petia Yanchulova, and Mark H. Thiemens
太陽系で最も初期の固体はガス相のSiOとOHの反応によって形成されたのかもしれない。

Strong Premelting Effect in the Elastic Properties of hcp-Fe Under Inner-Core Conditions
Benjamí Martorell, Lidunka Vočadlo, John Brodholt, and Ian G. Wood
融解直前の鉄の弾性的な弱化によって、地球の内核の地震波構造の変動を説明できるかもしれない。

2000 Years of Parallel Societies in Stone Age Central Europe
石器時代の中部ヨーロッパにおける2000年間平行した社会
Ruth Bollongino, Olaf Nehlich, Michael P. Richards, Jörg Orschiedt, Mark G. Thomas, Christian Sell, Zuzana Fajkošová, Adam Powell, and Joachim Burger
遺伝学的、同位体的証拠から、中部ヨーロッパにおける変化は新石器時代に起きていたことが示唆。