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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English

2013年10月10日木曜日

新着論文(Nature#7470)

Nature
Volume 502 Number 7470 pp141-264 (10 October 2013)

EDITORIALS
Closed question
閉じた疑問
アメリカ政府機関のシャットダウンは科学を傷つけている。アメリカ議会は説明を求められている。
>関連した記事(ナショナルジオグラフィック ニュース)
米政府機関の閉鎖、NASAにも打撃
政府閉鎖問題、アップルの教訓

RESEARCH HIGHLIGHTS
Cosmic jets trigger star birth
銀河のジェットが星の誕生を促す
Astron. Astrophys. 558, A5 (2013)
銀河中心から吹き出すガスのジェットによって、圧力のポケットが生まれ、その中で星の誕生に適した場所が生まれる可能性が観測から示唆されている。

Big weapons have little downside
大きな武器にはほとんど代償はない
Anim. Behav. http://doi.org/n34 (2013)
カブトムシ(Trypoxylus dichotomus)のオスの大きな角は交尾相手を得るための手段の一つであるが、その代償は驚くほど小さいことが実験などから示された。大きな角は飛行能力・生存力・免疫力・他の部位の成長に対して何ら影響を与えていないらしい。逆に代償がないからこそ、角の大きな多様性が生まれている可能性もある。

Seabird stress response is oceans apart
海鳥のストレスに対する応答は大きく違っている
Proc. R. Soc. B 280, 20132090 (2013)

New bacteria from the bowels
新たなバクテリアが腸から
eLife 2, e01102 (2013)

Dirty water gets squeezed clean
汚水が絞られて綺麗に
Environ. Sci. Technol. 47, 9363−9371 (2013)

SEVEN DAYS
※今回は省略

NEWS IN FOCUS
Congo carbon plan kicks off
コンゴの炭素計画が始まる
Jeff Tollefson
コンゴ民主主義共和国が炭素クレジットを誘因するために、森林バイオマスのマッピングを開始。

FEATURES
Amazon ecology: Footprints in the forest
アマゾン生態系:森林の足跡
Jeff Tollefson
研究者たちは、アマゾンの先住民が熱帯雨林にどれほどの影響を与えてきたのかを明らかにしようとしている。

COMMENT
Ocean sciences: Follow the fish
海洋科学:魚に続く
「海洋の健康状態を追跡するために、全球的な、長期間にわたる生態系モニタリング計画が必要とされている」とJ. Anthony KoslowとJennifer Coutureは言う。

CORRESPONDENCE
Sustainability: Reduce, reuse and recycle lab waste
持続可能性:研究室のゴミを減らし、再利用し、リサイクルせよ
Gaia Bistulfi

Environment: Understanding our destructive choices
我々の破壊的な選択を理解する
Kenneth Worthy

Biodiversity: Oil-palm replanting raises ecology issues
生物多様性:パーム油の連作が生態系の問題を引き起こす
Jake L. Snaddon, Katherine J. Willis & David W. Macdonald

Horizon 2020: A call to forge biodiversity links
ホライズン2020:生物多様性のリンクを強化する必要性
Alex Hardisty

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Research
NEWS & VIEWS
Earth science: The timing of climate change
地球科学:気候変化のタイミング
Mora et al.の2つの解説記事。フォーラム。
気候変化の革新的な評価方法によって、地球温暖化がこれまでの気候変動の範疇を超える年が計算された。3人の専門家がこの計算手法の重要性、従来法との違い、生物多様性との関連性について説明する。それは今世紀中頃の初めと予想されており、またその変化は(従来の気候変動が小さく、生物多様性が極めて大きい)熱帯域から起きると思われる。

Beyond historical variability
歴史的な変動を超えて
Chris Huntingford, Lina Mercado

Tropical diversity countdown
熱帯域の生物多様性のカウントダウン
Eric Post

Palaeontology: A jaw-dropping fossil fish
古生物学:空いた口が塞がらない化石の魚
Matt Friedman & Martin D. Brazeau
Zhu et al.の解説記事。
現代のアゴを持つ脊椎動物の祖先は、サメのような見た目の魚類として描かれることが一般的である。しかし、中国から得られた化石群の驚くほどの多様性は、アゴのある脊椎動物の起源に対して新たな一面を垣間見せている。

ARTICLES
The projected timing of climate departure from recent variability
最近の変動からの気候の逸脱の予測されるタイミング
Camilo Mora, Abby G. Frazier, Ryan J. Longman, Rachel S. Dacks, Maya M. Walton, Eric J. Tong, Joseph J. Sanchez, Lauren R. Kaiser, Yuko O. Stender, James M. Anderson, Christine M. Ambrosino, Iria Fernandez-Silva, Louise M. Giuseffi & Thomas W. Giambelluca
ある地点における人為的気候変化が従来の気候変動の範疇を統計的に超える年を予測するための新たな指標を紹介。全球平均が範疇を超えるのは安定化シナリオ(stabilization scenario)の場合で2069±18年、現状維持シナリオ(business-as-usual scenario)の場合で2047±14年と予測される。さらに最も早く訪れるのは生物多様性が大きく、低所得国が多い熱帯地域であり、気候変化に対処する能力が生態系・政府ともに低い地域でもある。生態系と社会に対する悪影響を軽減するという意味においても、迅速に温室効果ガスを削減する努力が必要とされている。
>Natureハイライト
最初に気候変動の災難を被るのは熱帯である

A Silurian placoderm with osteichthyan-like marginal jaw bones
硬骨魚類様の辺縁顎骨を持つシルル紀の板皮類
Min Zhu, Xiaobo Yu, Per Erik Ahlberg, Brian Choo, Jing Lu, Tuo Qiao, Qingming Qu, Wenjin Zhao, Liantao Jia, Henning Blom & You’an Zhu
>Natureハイライト
脊椎動物の「顔」の進化

LETTERS
Bottom-up control of geomagnetic secular variation by the Earth’s inner core
地球内核による地磁気永年変化の下から上への制御
Julien Aubert, Christopher C. Finlay & Alexandre Fournier
>Natureハイライト
地球表面で見られる地磁気変動の内幕

Key role of symbiotic dinitrogen fixation in tropical forest secondary succession
熱帯林の二次遷移に共生的窒素固定が果たす重要な役割
Sarah A. Batterman, Lars O. Hedin, Michiel van Breugel, Johannes Ransijn, Dylan J. Craven & Jefferson S. Hall

Genome-wide signatures of convergent evolution in echolocating mammals <OPEN>
エコロケーションを行う哺乳類のゲノム全体に見られる収斂進化の証拠
Joe Parker, Georgia Tsagkogeorga, James A. Cotton, Yuan Liu, Paolo Provero, Elia Stupka & Stephen J. Rossiter