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1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
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2012年4月17日火曜日

新着論文(CP)

Climate of the Past
22 March - 13 April 2012

Centennial mineral dust variability in high-resolution ice core data from Dome C, Antarctica
F. Lambert, M. Bigler, J. P. Steffensen, M. Hutterli, and H. Fischer
東南極氷床のアイスコア(Dome Cアイスコア)から過去80万年間のダスト(溶存態のCa2+、非海塩起源のCa2+、鉱物粒子)の量を高時間解像度で復元。9回のターミネーションにおいてダスト供給(鉄による肥沃化)はCO2の上昇に対して支配的な要因ではなかったと考えられる。またダストの供給量の変動は主に大気の循環場の変化が原因で、南大洋の温暖化よりも先行して起きていた
Lambert et al. (2012) Fig. 5を改変。
過去の9回のターミネーション(氷期→間氷期)において、二酸化炭素の増加や南極気温の増加に先立ってダストの供給量が増加していた。同じコアを扱っているけど、年代モデルは正しい??

Inferred gas hydrate and permafrost stability history models linked to climate change in the Beaufort-Mackenzie Basin, Arctic Canada
J. Majorowicz, J. Safanda, and K. Osadetz
過去1400万年間のカナダのツンドラにおけるガスハイドレートの進化及び変動をモデルシミュレーションで再現。永久凍土が厚い時は氷の下のガスハイドレートが安定化し、大気のメタンのソースにはならないらしい。

Interpreting last glacial to Holocene dust changes at Talos Dome (East Antarctica): implications for atmospheric variations from regional to hemispheric scales
S. Albani, B. Delmonte, V. Maggi, C. Baroni, J.-R. Petit, B. Stenni, C. Mazzola, and M. Frezzotti
東南極に位置するTaors DomeにおけるアイスコアからLGMからHoloceneにかけてのd18Oとダストの供給量を復元。東南極氷床の縁辺部に位置し、ダストの供給場に近いと言う特徴がある。ローカルな特徴と大きな空間スケールの特徴(Dome Cの記録)の両方が見られ、ローカルな特徴はRoss海の退氷と関連がありそう。
Albani et al. (2012) Fig. 4を改変。
Dome Cの記録とTalos Domeの記録とを比較。大きくは一致しているが、特にダストの供給量に関してはローカルな影響も見られる。