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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English

2013年11月8日金曜日

新着論文(Science#6159)

Science
VOL 342, ISSUE 6159, PAGES 661-764 (8 NOVEMBER 2013)
Editors' Choice
Enriched Old Stars
豊かな古い星
 銀河系で最も古い球状星団はこれまで同じ化学組成で始まったと考えられていた。しかし最近になって幅広い化学組成を持っていることが観測され、より複雑で長い歴史を持っている可能性が指摘され始めている。
 アンドロメダ銀河の72の球状星団の観測から、窒素に富んだ星ほど質量が大きいことが示された。マグネシウムやカルシウムと質量との相関は見られないことから、爆発的な核融合反応などでは窒素の生成を説明できないという。

News of the Week
E.U. Parliament Approves Some Deep-Sea Fisheries Restrictions
ヨーロッパ議会がいくつかの深海漁業の禁止
ヨーロッパ議会の漁業委員会が深海底の生態系を破壊する漁法を禁止するための報告書を承認した。
>より詳細な記事(Science Insider)
E.U. Parliament Committee Adopts Watered-Down Restrictions on Deep-Sea Fishing

Elephants Haunted by Mass Killings
大量殺戮に苦しむゾウ
選択的な殺戮を生き延びたゾウは生理学的にダメージを負い続けることが分かった。危機を経験したことのあるゾウの集団と経験していない集団とでは、防衛の振る舞いに違いが見られたという。
>より詳細な記事(Science NOW)
Mass Killings Can Haunt Elephants for Decades

India Launches Mars Orbiter
インドが火星軌道周回衛星を打ち上げ
インドは今週、火星を周回する観測衛星(Mangalyaan)の打ち上げを行った。6つの観測機器を用いて地表や大気上層の観測を行う。

News & Analysis
Orbiting MAVEN Mission Set to Trace a Planet's History in Thin Martian Air
薄い火星の大気で惑星の過去を辿るためのMAVEN軌道ミッションが始まる
Yudhijit Bhattacharjee
今月末、NASAが火星に送ろうとしている探査機(MAVEN)は火星の大気を観測することにより、注意深く火星の数十億年間の歴史を紐解くことを目標としている。

Soldier-Scientists Join Counterinsurgency in Afghanistan
軍人科学者がアフガニスタンの対ゲリラ活動に合流
Richard Stone
アメリカ陸軍は軍人科学者をアフガニスタンの非戦闘ミッションにつかせた。それに参加する地質学者によると前例がないプログラムであるという。

The Ears Have It: First Snakes Were Burrowers, Not Swimmers
耳はそれ持っていた:ヘビはスイマーではなく穴掘り屋だった
Michael Balter
ヘビが初めに進化したのは地面の上なのか水の中なのかに関するヒントが彼らの内耳の解剖から得られた。

News Focus
In the Hot Seat
苦しい立場にある
Richard A. Kerr
気象災害と地球温暖化のリンクの存在を押す科学者は、理解の不足を補うことなく、教えやすい出来事を把握するために躍起になっている。

Returning to the Colombian Amazon
コロンビアのアマゾンに帰る
生物多様性が脅かされているコロンビアのアマゾン熱帯雨林に関して。

Policy Forum
Hell and High Water: Practice-Relevant Adaptation Science
火の中水の中:現実に即した適応の科学
R. H. Moss, G. A. Meehl, M. C. Lemos, J. B. Smith, J. R. Arnold, J. C. Arnott, D. Behar, G. P. Brasseur, S. B. Broomell, A. J. Busalacchi, S. Dessai, K. L. Ebi, J. A. Edmonds, J. Furlow, L. Goddard, H. C. Hartmann, J. W. Hurrell, J. W. Katzenberger, D. M. Liverman, P. W. Mote, S. C. Moser, A. Kumar, R. S. Pulwarty, E. A. Seyller, B. L. Turner II, W. M. Washington, and T. J. Wilbanks
気候変化への適応は、政策決定を分析し、弱さを特定し、予測を改善し、オプションを発展させるような科学を必要としている。

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Research
Reports
Asymmetric Distribution of Lunar Impact Basins Caused by Variations in Target Properties
衝突対象の特性のバリエーションによって引き起こされる月の衝突盆の非対称的な分布
Katarina Miljković, Mark A. Wieczorek, Gareth S. Collins, Matthieu Laneuville, Gregory A. Neumann, H. Jay Melosh, Sean C. Solomon, Roger J. Phillips, David E. Smith, and Maria T. Zuber
月の表と裏では地殻の厚さが大きく異なり、それは月の衝突盆が形成された時の温度の違いが原因と考えられている。数値実験から、月の衝突盆の大きさは表の方が裏の2倍の直径になる可能性が示唆された。従って、衝突盆の大きさの分布は、必ずしも太陽系初期の小惑星衝突のフラックスの代表とはならないことが示唆された。