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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English

2014年1月17日金曜日

新着論文(Science#6168)

Science
VOL 343, ISSUE 6168, PAGES 221-344 (17 JANUARY 2014)

Editors' Choice
Domestication Duality
家畜化の二重性
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 110, 20888 (2013)
 世界の氷で覆われた地域を除く3分の1が畜産業に利用されており、3分の1の地表水がそれに利用され、環境汚染・気候温暖化・肥満の一因となっている。一方で畜産業によって数十億もの人が養われ、農業の40%を担っている。
 世界の28の地域を対象にした包括的な評価から、草原が大きな資源を提供していること、飼料効率(feed efficiency)が生産性や温室効果ガス排出に大きく影響すること、混合作物-畜産システムの構築の重要性などが示された。

Lead in the Blood
血の中の鉛
Environ. Sci. Technol. 10.1021/es4039825 (2013).
鉛は神経毒として健康に影響すると考えられている。1970年中頃から2000年代初頭にかけて鉛を含んだガソリンの使用が禁止されたおかげで、環境中の鉛の濃度は著しく低下した。
 アメリカにおける空気中の鉛とヒトの血液中の鉛の濃度の調査から、鉛の排出源が1999年以降変化したことにより、大気中の鉛の粒子サイズが細かいものから荒いものへと変化し、それがさらにヒトの血液中の鉛濃度の良い指標になることが示された。また子供の方が大人よりもより敏感であることも分かった。

News of the Week
※今回は省略

News & Analysis
Ammonia Pollution From Farming May Exact Hefty Health Costs
農業からのアンモニア汚染は多大なる健康のコストを代償にしているかもしれない
Erik Stokstad
アメリカの農産物の輸出額が上昇するにつれ、アンモニア汚染の関心も高まりつつある。

Star-Crossing Planets Literally Strut Their Stuff
Yudhijit Bhattacharjee
系外惑星の質量を求めるための新手法が結実しつつある。

Letters
Biodiversity: Broaden the Search
生物多様性:探査の範囲を広げる
Axel Hochkirch

Biodiversity: Ecuador Deters Protection Efforts
生物多様性:エクアドルは保全努力を制止する
Karina Vega-Villa

Targeting Deforestation
森林破壊を非難の的にする
Braulio Dias

Urban Forests on the Front Line
最前線の都市森林
C. A. Nock, O. Taugourdeau, T. Work, C. Messier, and D. Kneeshaw

Urban Forests on the Front Line—Response
最前線の都市森林に対する返答
I. L. Boyd, P. H. Freer-Smith, C. A. Gilligan, and H. C. J. Godfray

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Research
Perspectives
Smells Like Queen Since the Cretaceous
白亜紀以来の女王の匂い
Michel Chapuisat
Van Oystaeyen et al.の解説記事。
女王フェロモン(queen pheromones)は過去1億5千万年間に渡って、アリ・ハチ類の働きアリ・働きバチの繁殖を抑え、女王の多産性を見せつけるのに役立ってきたらしい。

Many Paths to the Origin of Life
生命の起源の多くの道
Jimmy Gollihar, Matthew Levy, and Andrew D. Ellington
最初の自己生成するシステムへと至る、生物が登場する以前の化学反応は大量にある。

Reports
Nonenzymatic Sugar Production from Biomass Using Biomass-Derived γ-Valerolactone
バイオマスから抽出されたγ-バレロラクトンを用いて酵素を使用せずにバイオマスから糖を作る
Jeremy S. Luterbacher, Jacqueline M. Rand, David Martin Alonso, Jeehoon Han, J. Tyler Youngquist, Christos T. Maravelias, Brian F. Pfleger, and James A. Dumesic
バイオマスから抽出されたγ-バレロラクトンが低コストでセルロースを分解してバイオ燃料を生成する手段になるかもしれない。

Temporal Constraints on Hydrate-Controlled Methane Seepage off Svalbard
ハイドレートによって制御されるスバルバード沖のメタン漏出に対する時間的制約
C. Berndt, T. Feseker, T. Treude, S. Krastel, V. Liebetrau, H. Niemann, V. J. Bertics, I. Dumke, K. Dünnbier, B. Ferré, C. Graves, F. Gross, K. Hissmann, V. Hühnerbach, S. Krause, K. Lieser, J. Schauer, and L. Steinle
 スバルバード周辺の海底でメタンハイドレートが発見されて以降、底層水の温暖化がハイドレートの不安定化とメタンの大気への放出による温暖化の加速に繋がる可能性に対する関心が高まっている。
 潜水艇を用いた調査から、同地域では少なくとも3,000年間、メタン放出が継続しており、底層水の1-2℃の季節変動によって、季節によってハイドレートの形成・融解が起きていることが分かった。

Conserved Class of Queen Pheromones Stops Social Insect Workers from Reproducing
保存された女王の品格が社会性昆虫の働き者の繁殖を止めさせる
Annette Van Oystaeyen, Ricardo Caliari Oliveira, Luke Holman, Jelle S. van Zweden, Carmen Romero, Cintia A. Oi, Patrizia d'Ettorre, Mohammadreza Khalesi, Johan Billen, Felix Wäckers, Jocelyn G. Millar, and Tom Wenseleers
社会を構成する昆虫の女王は、白亜紀からあるフェロモンを用いて働き昆虫の繁殖を妨げてきたらしい。