Main contents


☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English

2014年1月9日木曜日

新着論文(Nature#7482)

Nature
Volume 505 Number 7482 pp131-254 (9 January 2014)

About the cover
オーストラリア南部やニュージーランドの200-500m深に棲息するゾウギンザメ(elephant shark; Callorhinchus milii)のゲノムが解読された。シーラカンスを含む、全脊椎動物の中でもっとも遅く進化をしていることが分かった。
>Nature ハイライト
ゆったり進化する生きもの:進化速度が最も遅い脊椎動物ゾウギンザメのゲノム塩基配列

WORLD VIEW
This was no Antarctic pleasure cruise
ちっとも楽しい南極航海ではなかった
極域調査船が南極の海氷に閉ざされて動けなくなり救出された事件ののちも、Chris Turneyは極域航海の科学的異議を擁護している。
>ナショナルジオグラフィック ニュース
南極海のロシア船救出劇、5つの教訓

RESEARCH HIGHLIGHTS
Comets hint at cosmic encounter
宇宙での遭遇について隕石がヒントを与える
Mon. Not. R. Astron. Soc. 437, 2686–2701 (2014)
原始星(Fomalhaut A)は惑星を有し、さらにそれを取り巻く、非常に明るい隕石の帯を持つことが知られている。その中にさらに2番目の帯が見つかった。おそらく2つの星が接近した際にその円盤同士が衝突することで形成されたのだと思われる。

Radar signals sinkhole to come
シンクホールからのレーダーシグナルが検出
Geology http://doi.org/qnr (2013)
ルイジアナ州において2012年に空いた直径11mのシンクホール(陥落孔)形成の前後で、周辺の地表が26cmにわたって穴に向かって動いていたことが偶然行われていたレーダー観測から捉えられた。現象が起きる前に予測が可能になるかもしれない。

SEVEN DAYS
China joins ivory-crushing campaign
中国が象牙破壊キャンペーンに参加
密猟された象牙などの密輸に関する国際的撲滅キャンペーンの一環で、中国政府は6トン以上の象牙を破壊し、世界に対して関心をアピールした。
>より詳細な記事(NATURE NEWS BLOG)
China crushes tonnes of seized ivory
Daniel Cressey
>ナショナルジオグラフィック ニュース
中国政府が象牙6トンを破壊

Asteroid ahoy!
おおい、隕石!
1/1の深夜に大西洋上で隕石が空中分解したことがアリゾナのCatalina Sky Surveyによって捉えられた。直径2-3mで、地球の大気圏で燃え尽きた。

Cold comfort
冷たい安らぎ
昨年末から南極の氷に閉ざされ立ち往生していたロシアの船Akademik Shokalskiyに乗船していた科学者・ジャーナリスト・観光客が1/2に救出された。

Fossil felony
化石の重罪
化石の小売業者John Richard Rolaterが中国とモンゴルからアメリカへと不正に化石を輸入したとして起訴された。

NEWS IN FOCUS
Many eyes on Earth
地球に向けた多くの目
Declan Butler
従来の大型人工衛星に変わる、小型の観測衛星群が地球の表層のリアルタイムの画像取得の未来を変えるかもしれない。今後数年内に24基のSkySatsが打ち上げられる予定となっている。
SkySat衛星 - 日本スペースイメージング

CORRESPONDENCE
Environment: Himalayas already have hazard network
環境:ヒマラヤは既に災害ネットッワークを有している
Yadav Uprety, Ram P. Chaudhary & Nakul Chettri
ヒマラヤ地域のモニタリングシステムは既に敷かれているが、それが効果を発揮するにはより多くの国際協力が必要とされている。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Research
ARTICLES
Elephant shark genome provides unique insights into gnathostome evolution <OPEN>
ゾウギンザメのゲノムは顎口類の進化を理解する上でユニークな知見を与える
Byrappa Venkatesh et al.
ゾウギンザメの全ゲノム解読から、かれらがこれまで知られている脊椎動物の中でもっとも遅く進化してきたこと、骨形成に決定的に重要な遺伝子が欠如していること、比類ない免疫システムを有することなどが明らかに。

LETTERS
The rarity of dust in metal-poor galaxies
金属に不足する銀河の塵の珍しさ
David B. Fisher et al.
銀河I Zw 18の観測から、銀河ヒミコ(赤方変位6.6:ビッグバンのわずか8億4000万年後)の塵の質量は太陽質量の約50,000倍であり、従来考えられていた数値の100分の1以下である可能性が示唆。

Primitive layered gabbros from fast-spreading lower oceanic crust
高速で拡大する下部海洋地殻由来の初生層状ハンレイ岩
Kathryn M. Gillis et al.
IODP Exp. 345において採取された、高速拡大海嶺の下部地殻由来のはんれい岩の構造とその成因について。
>Nature ハイライト
高速拡大海嶺における地殻形成