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1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
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2013年12月16日月曜日

新着論文(Geology, Ncom)

Geology
1 December 2013; Vol. 41, No. 12
Articles
Tectonic forcing of Early to Middle Jurassic seawater Sr/Ca
Clemens V. Ullmann, Stephen P. Hesselbo, and Christoph Korte
イギリスとポーランドの地層中のベレムナイトと牡蠣の殻のSr/Ca測定から、ジュラ紀の海水のSr/Caを推定。既に知られている当時の海水の87/86Srと同期して変動しており、大陸風化と熱水フラックスの2つで説明がつくという。従って、テクトニクス的プロセスが海水に住む生物の殻の結晶がカルサイトかアラゴナイトかを決定していたと考えられる。

Late Cretaceous winter sea ice in Antarctica?
Vanessa C. Bowman, Jane E. Francis, and James B. Riding
白亜紀後期は温室世界であり、南極に氷河が存在したことの直接的な地質学記録は得られていない。Seymour島から得られた渦鞭毛藻類の胞子記録から、海氷の存在が示唆される。当時短期的には南極に氷床が発達していたかもしれない。

Volcanic ash reveals time-transgressive abrupt climate change during the Younger Dryas
Christine S. Lane, Achim Brauer, Simon P.E. Blockley, and Peter Dulski
YDの際には陸域の記録は2つのフェーズで1,100年間に及ぶ北大西洋の気候変動があったことが知られている。2つ目のフェーズはAMOCの改善に関連していたことだが、イベントそのものは急激に終了したものの、ヨーロッパ全土では時間に差があったことが火山灰を利用した高精度の年代決定から示唆される。極前線(polar front)の位置が次第に変化したことがその原因として考えられる。

Nature Communications
4 December 2013
特になし

11 December 2013
Rapid interhemispheric climate links via the Australasian monsoon during the last deglaciation
Linda K. Ayliffe, Michael K. Gagan, Jian-xin Zhao, Russell N. Drysdale, John C. Hellstrom, Wahyoe S. Hantoro, Michael L. Griffiths, Heather Scott-Gagan, Emma St Pierre, Joan A. Cowley and Bambang W. Suwargadi
東南アジアの鍾乳石を用いて過去31kaの降水量変動・モンスーン変動を復元。17.6-11.5kaの北大西洋の寒冷化イベントに同期して、オーストラリア・インドネシアモンスーンがより南下していたことが示唆。最も大きなシフトはHS1のときであった。

Observed thinning of Totten Glacier is linked to coastal polynya variability
A. Khazendar, M.P. Schodlok, I. Fenty, S.R.M. Ligtenberg, E. Rignot and M.R. van den Broeke
Totten氷河は東南極氷床の中ではもっとも多くの氷河を流出しているが、近年次第に薄くなってきている。しかしそのメカニズムについてはよく分かっていない。リモセンのデータとモデルシミュレーションから、ポリニヤにおける海氷の生成が減少していることが原因と思われる。