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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English

2012年11月27日火曜日

新着論文(MG, QSR)

Marine Geology
Volumes 329–331, Pages 1-128, 1 November 2012
Glacial to Holocene changes in the surface and deep waters of the northeast Indian Ocean
Syed M. Ahmad, Hongbo Zheng, Waseem Raza, Bin Zhou, Mahjoor A. Lone, Tabish Raza, Gorti Suseela
Andaman海から得られた堆積物コア中の浮遊性有孔虫・底性有孔虫のδ18Oとδ13Cから最終氷期から現在にかけての気候変動を復元。LGMに深層水が約1.5℃低下していた。底性有孔虫のδ13Cは北大西洋と南大洋の深層水の影響の強弱を記録している。また生物ポンプによって氷期の深層水のδ13Cは相対的に軽くなっていたと考えられる。


Quaternary Science Reviews
Volume 58,  Pages 1-164, 14 December 2012
Younger Dryas and early Holocene age glacier advances in Patagonia
Neil F. Glasser, Stephan Harrison, Christoph Schnabel, Derek Fabel, Krister N. Jansson
10Beを用いて最終退氷期におけるパタゴニア氷床の範囲をマッピング、前進・後退の時間を決定。LGM以降、YD(12.9 - 11.7 ka)に最も拡大していたと考えられる。南半球の偏西風によって支配される気温と降水量の変動が原因?

Sahel megadrought during Heinrich Stadial 1: evidence for a three-phase evolution of the low- and mid-level West African wind system
Ilham Bouimetarhan, Matthias Prange, Enno Schefuß, Lydie Dupont, Jörg Lippold, Stefan Mulitza, Karin Zonneveld
氷期におけるハインリッヒイベントの際には広くITCZが南下・AMOCが弱化・北東貿易風が強化していたことが知られている。アフリカ西海岸(セネガル)沖の堆積物コア中の花粉記録から、過去20kaの花粉の給源を推定し、そこから過去の風系の変化を試みた(特にHS1を3つの期間に分離)。サハラにおける干ばつは北東貿易風というよりはむしろアフリカ偏東風(African Easterly Jet; AEJ)にも影響されていると考えられる。モデルシミュレーションでAMOCを弱化させたところ、西アフリカにおいて湿気が散らされることが再現された。

Atmospheric changes in North America during the last deglaciation from dune-wetland records in the Midwestern United States
Hong Wang, Andrew J. Stumpf, Xiaodong Miao, Thomas V. Lowell
アメリカ中部のローレンタイド氷床がかつて存在し、後退した場所における古環境復元(堆積物の構成粒子の色や地球化学分析)から、過去の湿度状態を推定。HS1とYDにおいて北部は乾燥かする一方で南部は湿潤化していた。B/Aの時には全く逆のことが起きていた。HS1もさらに2つの期間に分けて考えることができるらしい。