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2017年8月29日火曜日

インターラーケン・オスト駅からユングフラウ・ヨッホへの行き方

先日学会でスイスのインターラーケン(Interlaken)に行ってきました。
今回は日帰りで行く、ユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)駅への行き方を記しておきたいと思います。
ユングフラウヨッホからは世界遺産にもなっているアイガー氷河の絶景を見ることができます。他にもアイガーの切り立った山頂を眺めることもできます。

行く前々日に色々と調べましたが、あまり詳しい日本語のサイトがなかったので、「行きたいけど色々と不安が…」と思っている人の参考になればと思い記す次第です。

2通りの行き方がありますが、チケットは共通で、どちらのルートで行っても構いません(私は行き帰り別の路線を利用)。
1)インターラーケン・オスト〜ラウターブルンネン(Lauterbrunnen)〜クライネシャイデック〜ユングフラウヨッホ
2)インターラーケン・オスト〜グリンデルワルド(Grindelwald)〜クライネシャイデック〜ユングフラウヨッホ



私は行きは(1)、帰りは(2)のルートで行きました。
インターラーケン・オスト(Interlaken Ost)からは2回の乗り換えで行くことができます。それぞれの駅が小さいので、乗り換えにはほとんど不安はありません。アナウンスでもはっきりと「何番線の列車に乗りなさい」と言われるので安心です。

頂上付近にあるクライネシャイデック(Kleine Scheidegg)駅からユングフラウヨッホ駅へは1本です。

まずチケットに関してですが、ネット上で予約できます。

今回私は「Good Morning Ticket」という格安チケットを予約しました。
一応2017年5月から10月まで使えるチケットです。来年以降もあるのかは不明。
このチケットでは、
行きは8:00か8:30にクライネシャイデック駅を出る電車
帰りは13:13までにユングフラウヨッホ駅を去る電車
を利用することが割引の条件です。


私は行きは8:00、帰りは12時台の列車を予約しました。


予約をするかどうかの選択があります(行き帰りそれぞれ5ユーロずつ)。念のため私は予約しましたが、平日だったこともあり、正直いらないくらい席は空いていました。
団体予約の場合はやっといた方が無難かなとは思いましたが。


実は、この画面から予約をしていくと、指定された時間以外の時間も予約できてしまいますが、ルールは守りましょう(どうなるかは不明)。


あとは清算(Chek out)してクレジットカード等で購入すればOK。

登録したメール宛に購入情報が送られてきます。



ここでiPhoneの人はApple Wallet等のアプリにチケットを保存できますが、なんと乗車券のほうはバーコードが裏に記されており、オンラインの場合のみダウンロードできます。つまり海外で機内モードになっている携帯ではバーコードを表示することができません!(なんだそりゃ!)
シートの予約のほうは表面にバーコードが表示されているので大丈夫です。

それとは別に、マイページからチケットのpdfをダウンロードできます。



マイページにログインし、注文(orders)をクリックすると見られます。


ダウンロードしたファイルは、iBooksやDropbox(オフライン)などに保存しておくと便利です。乗車券及び予約票が繋がったpdfになっています。

クライネシャイデック駅からユングフラウヨッホ間では、2駅停車しますが、「アイスメーア( Eismeer)」駅では5分間停車し、展望台からの氷河の景色を楽しむことができます。
みなさん降りるでのすぐ分かりますし、アナウンスで「2分後に発車するので列車に戻ってね」と言われるので、乗り遅れることはまずないでしょう。


最終目的地であるユングフラウヨッホ駅に着くと順路がしっかりと整備されているので、スフィンクス展望台や氷の宮殿、氷の平原を順に見て回りましょう(せっかく見に行く楽しみを削いではいけないので、風景の写真はちょっとだけ)。



実は中のレストランや土産物店はほとんど早朝は空いていません。
土産物は9:45、リンツのチョコレート店は10:00開店でした。

私は1時間半ほどで全部見終わってしまい、早めに下山することにしました。
一応12時台の列車を予約していましたが、10:13の帰りの列車に乗りました。予約なしの列から乗車し、駅員さんにチケット見られましたが、特に何も言われませんでした。

帰りはアイスメーア駅は素通りしてしまうので、行きに風景を楽しみましょう。

私はその後「アイガーグレッチャー(Eigergletscher)」駅で途中下車し、下りのハイキングを楽しみました。

時間がちょうど良かったので、途中にあったクライネシャイデック駅でランチをしました。
アイガー北壁が倒れてきそうなほど近い、圧巻の風景の中、スイス料理を堪能。



グリンデルワルド駅に至るハイキングコースを選びました。電車のルートにほぼ並行しているので、疲れたらどこの駅からも電車に乗れます。

歩き下ること2時間ほどでさすがに疲れてきて、グリンデルワルドまでは歩けないと判断し、ブランデッグ(Brandegg)駅で下りの電車に乗り、グリンデルワルド経由で帰途につきました。
途中Grindelwald Grud駅でスイッチバックをし、終点のグリンデルワルドに向かいます。紛らわしいので注意が必要。

あとはインターラーケンオスト行きの電車にのればインターラーケンに帰れます。

朝は6:00頃ホテルを出ましたが、帰り着いたのは15:00。9時間の日帰り旅で大変疲れましたが、アルプスの氷河が作った絶景を満喫しました!

2017年6月29日木曜日

高知の梅雨と最近の実験

空梅雨かと思いきや、高知もここ1週間ほどめっきり梅雨らしくなってきた。
時折台風と見紛うほどの強風を伴う大雨もあるけど、基本的にはしとしとと雨が降り続けている。
そういう日は、増水のせいなのかなにやらアパートの水回りがドブ臭くなる。なんど塩素系の洗浄液を流しても改善しないので、大元の配管に問題があるような気がしている。

また、雨が降る前の日など、急に虫が増えることがある。
網戸を通り抜けてくるくらい小さいものがほとんどで、対策のしようがない。もったいないけど、窓を閉めてエアコンに頼っている。

さて、最近は連日有孔虫の殻を使った実験に勤しんでいる。
一つのサンプルから酸素同位体、Mg/Ca比、ホウ素同位体をすべて測るというのが目的で、5 mgくらいの有孔虫を必要とする。

アクリル板で挟んでチャンバーを顕微鏡下で割ったのち、水とメタノールで繰り返し超音波洗浄を繰り返して、殻内部に付着している円石藻の欠片や泥を取り除く。
その後、わずかに残っている有機物(数千年堆積物中に保存されていたので、セディメントトラップなどの試料に比べてはるかに少ない)を、過酸化水素水で除去する。

まっしろけになった有孔虫の殻の一部を、分取してIsoprimeで酸素同位体を測定するのだが、この分取の仕方でしばらく思考実験を繰り返している。
懸濁させてピペットで吸う方法を最初採用していたのだが、どうも量のコントロールがうまくいかない。
今度はそれをいったんオーブンで乾燥させて秤量してみたけど、静電気が手強い。

残った粉末はクリーンルーム内で表面をわずかに溶かし(リーチング)、塩酸に溶かす。

その溶液の一部をAgilent7700で測定してまずはCaの含有量を明らかにする。
その後、Caの量をすべて一定値に揃えたサンプル・スタンダードを作成し、微量元素( Mg・Sr・B・Baなど)を定量し、Mg/Ca比などを求める。
ICPMSについてもまだメソッドを確立できておらず、もう少し試行錯誤しながら最適な測定法を作る必要がある。例えば、どの同位体を測定するとか、セルガスを使うかどうかとか。

その後、残った溶液はNeptuneによるホウ素同位体測定に回す予定。想像以上に有孔虫殻のホウ素含有量が少ないので、いかにロスを少なくするかが重要。
しばらくは訪問者のマシンタイムで機械が使えないので、空き状況を見つつ測定に臨みたい。

いまは有孔虫が豊富に産出する層準を使ってテストを繰り返しているけど、目標としているのは1回しか測定ができない、最終退氷期の層準。ミスしようがないというところまで実験メソッドを見直して、測定に臨みたい。

2017年5月30日火曜日

PAGES OSM 2017 at Zaragoza

Two weeks ago, I attended at the PAGES Open Science Meeting held at Zaragoza, Spain.
I presented isotope and sclerochronology records of bivalve shells collected from NE Japan.

It was a long, long journey from Japan to Zaragoza via Doha (~20 hours flight in total). During the trip, I missed connection at Doha International Airport because of a just 30 minutes delay of the arrival.

The airpot desk arranged me to take a rest at a hotel in the central city of Doha (though it was only two hour stay). 


After a short stay at the hotel (and a nice buffet style breakfast), I returned to Doha International Airport and successfully got on the airplane to Madrid.

It was 20:00 pm that I arrived at Madrid Airport, and I got on a bus I re-reserved.
It was midnight (~3:00) when I arrived at Zaragoza.


Auditorium of Zaragoza where the meeting was held


Zaragoza was a nice city. There were a limited number of tourists from Asia!
The street was neat, and the atmosphere was very good.


The Zaragoza central city, from the other side of a river


The meeting was not a tight schedule, so that we enjoyed presentation without sleepiness.
There were a lot of exciting presentation for me. Then I realized that I have to work even harder!


Very crowded poster hall

Closing ceremony of the PAGES OSM

One evening we played a soccer, strictly speaking a fotsal, in a park nearby the auditorium.

A "modeller" team I belonged to (I'm a proxy-based scientist!) won the championship and I was selected as a "top scorer"!!



I really enjoyed a one week stay at Zaragoza, except for a long flight time.

2017年4月28日金曜日

研究と虫と、釣り

4月が終わろうとしている。高知コアセンターと自宅は田んぼの近くにあり、周辺の道を自転車で走っているとよく虫が顔に当たってくる(というか自分が虫の塊に向かってぶつかっていってる)。
春なので、群れで乱○パーティーを楽しんでいるのだろう。ランニングしようにも息を荒げようものなら虫を吸い込んでしまうので、いまは控えている。そのうち虫が少なくなったら空港周辺をランニングしたい(以前ちょっと参加していたフットサルは、年度始めの忙しさの落ち着く5月から活動再開するらしい)。

さて、念願の実験施設で実験に明け暮れているかと思いきや、実は実験はまったくできておらず、デスクワークばかりこなす毎日を過ごしている。
というのも、
・論文の査読が返ってきた
・学振PDの研究費が内定しておらず、5月からしか物品購入できない
・発表/公募/研究助成の資料作成に追われていた
のが挙げられる(まだ研究助成の資料作ってないけど)。

GW明けから出張が続き、しばらく高知を開けるので、5月末に実験機器類を購入し、6月から手を動かす感じになるだろうか。夏が来たら(水温が上がり)とても活動的になるが、とりあえず梅雨の時期は実験に集中したい。

また、投稿中の論文もまだ正式受理には至っていないけど、あと少しの(エディターの意向に沿う)改訂でなんとかなりそうな気がして来た(4度目の査読でリジェクトされたらしばらく立ち直れないと思う)。
今回査読者に現場の観測がほとんどないことを痛烈に批判されてしまい、査読が難航している。以前実際に研究対象地に行って海水を採水し、炭酸系を測りたいと思っていたのだが、毒物添加や身近に測定機器がないことから断念したのであった。今思うとお金が余ってた学振DC1時代にやっておくべきだった。後悔先に立たず。教科書を無駄に買いすぎた(引越しの時面倒、でも捨てられない)。

高知は本当に娯楽がないので、また釣りを再開した。今回は先輩にリールも譲っていただき、イカを狙う。ちょうど今はアオリイカの旬の時期。頑張りたい。
イカは浸透圧調整があまりうまくなく、低塩分の水を嫌うという話がある。釣り場で塩分をモニタリングすれば良い釣果にも繋がるかもしれない。
釣り場の海底環境も海底地形や水中写真の観察などを通して、ちょっとサイエンティフィックに攻めたい。
最近キスもぼつぼつ釣れているけど、まだ水温が低いみたいで、それほど浅場には上がって来ていない。水温もモニタリングすれば面白いかもしれない。

田舎にいると研究者はもれなく変なことに凝り出すらしい。
大槌に駐在する学生は燻製作りにはまっていた。

2017年3月31日金曜日

名古屋から高知へ(柏から世界へ?)

一年というのはあっという間に過ぎるもので、今日が名古屋大に所属する最後の日に。
あとで職員証と健康保険証を事務に返却しに行かなければならんね。

去年のこの時期、JOIDESからケープタウンで下船して、帰国後すぐに名古屋大学・宇宙地球環境研究所・年代測定研究部の機関研究員として着任した。
この機関研究員というポジションは、私が当初想像していた以上に自由で、それは本当に自由で、自分のやりたい研究だけに集中することができた。
はじめ着任したときには、てっきり全国共同利用関係の仕事の手伝いに駆り出されるのでは、と警戒していたが、幸か不幸か放射性炭素年代測定に使用する加速器が不調といったこともあり、仕事は全くといっていいほど降ってこなかった。

先輩からは

「自由だけど、任期が来たら去るのみだし、得るものは少ない。一刻も早く次のしっかりしたポジションを探さなければならない。」

と注意されていたけど、私としては自分の目指す研究をかなり進めることができた(次年度の準備ができた)という点で非常に実りある一年だったと思う。
出張も自由にでき、一年間の合計で20回近くにのぼった(柏・大槌・高知・金沢・鹿児島・大阪・テキサスほか)。
今年度は自由に使える研究費が130万円ほどあったので、自分の実験機器・消耗品類も購入でき、それなりに金銭的にも恵まれた一年だった。

主にやっていた実験としては、

  • 岩手県船越湾のビノスガイ・海水の放射性炭素年代測定用のグラファイト精製(今年5月についに測定予定!)
  • 赤道太平洋・インド洋の海底堆積物中の浮遊性・底生有孔虫の拾い出し

の2つ。
実験の合間にさらに実験と、まさに実験に明け暮れる生活を送っていた(そして実験の合間に出張)。

名古屋大の加速器の不調は想定外だったけど、他にやることが多くあったのは不幸中の幸いといったところか。
やはり複数のプロジェクトを同時に進めることがリスクマネジメントにもなる。

来年度からいよいよJAMSTEC高知コアセンターにおいて有孔虫のホウ素同位体測定をスタートするので、また実験に没頭する日々が待っている。夏までに最初のデータを得るべく準備を進めるけど、初めて行う測定なので、果たして予想通り全てうまくいくかは不確かだ。
8月開催のGoldschmit2017で最初のデータを報告したいので、それに合わせて実験を進めたいと考えている(当面は公募書類・研究助成応募書類・学会発表資料の作成に追われそうだけど)。

IODPの試料が手に入ったのも昨年末と非常に遅く、いままさに拾い出しを進めているところだけど、名古屋大でこうして時間ができたことがかえって自分の研究計画を進める上でプラスに働いたかもしれない。
学振PDも3度目の正直でようやく通ったけど、逆に去年通っていても実は測定準備までで最初の一年をフイにしていたかもしれないと思うからだ。

ただし、学振PDは海外にも行く機会の得られる、何にも束縛されることのない重要な三年間である一方、それよりも待遇の良いポジションは存在する(自由度は減じることもあるけど)。
例えば、学振PDは福利厚生が皆無なので(赴任旅費なし、厚生年金なし、健康保険なし、通勤手当なし、住居手当なし)、意外と実質の手取りは少なくなるし、任期が来たら即クビだ。
一方の国立研究開発法人や国立大学のポジションは数年の任期付きであってもこれらの福利厚生が付くことが多いし(加えて給与もだいたい学振PDより高い)、場合によってはその後任期の定めのない定年制のポジションへの審査資格が得られる。
なので三年間を使い切る前に、次のより安定したポジションに就くべく、公募にも積極的に応募して行かなければならない。
さっそく5月中旬締め切りの公募書類を準備しなければならないけど、すべて英語で用意しなければならないので、それなりに時間がかかりそうだ(先輩曰く、英文校閲もかけたほうが無難とのこと…)。

海外の研究機関に行くにしても、国立大学のテニュア助教になってから、海外学振を利用して行く、という選択肢もあり得る。
いまどこの大学にどうやって・いつ行くかを模索しているところだけど、まずは国内でしっかりとしたデータを出してから、と自分に言い聞かせている(理想はLDEO)。

早ければ半年で高知を去ることになるかもしれないし、あるいは三年間みっちり高知で過ごすかもしれないし、途中で海外に飛び出しているかもしれない。
まだまだ不確かな未来だけど、心身ともに健康にだけは気をつけて、念願だった実験に明け暮れたい。

来週には科研費の結果もわかるので、今後三年間の研究費についても計画がある程度立つかな?(学振PDやめたら無くなる研究費も)