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☆主なコンテンツ
1、新着論文 2、論文概説 3、コラム 4、本のレビュー 5、雑記(PC・研究関連)
6、気になった一文集(日本語English) 7、日記(日本語English) おまけTwilog

2017年12月18日月曜日

オーデュボン水族館(NOLA)

ニューオーリンズのオーデュボン水族館(Audubon Aquarium)に行ってきました!
日本とは違う展示の仕方とか、日本にはいないタイプの魚とか、英名と和名の違いとか、色々と興味深いことだらけでした。
後半に出てくる海底油田採掘のリグに関しても、少し思うことがありました。

水族館の入口

展示のはじめはマヤ文明をテーマにしたもの。水に沈んだ遺跡をモチーフに、エキゾチックな雰囲気が醸し出される。



ミノカサゴの一種

衝撃を受けたのはマタマタ。枯葉に擬態したヘンテコな姿の亀。
案内を見るとスペイン語で「kill kill」すなわち「殺す」という名前を冠した生き物!
wikipediaには別の語源との説明も)




なんだかカクレクマノミの背中が黒いんだけど、別種かな?


タツノオトシゴ、お腹が膨れていて抱卵してるなーと思ったらメスじゃなくオス!
なんかどこかで聞いたことあったはずだけど、すっかり忘れていた。。子を守る健気なお父さん。


日本ではヨウジウオと言われる魚は英名ではパイプフィッシュ。ネーミングにも国の違いが垣間見える。



アマゾン川の展示で目についた異様な立ち姿。。


ワニの一種


チョウザメの一種。日本人なら思わずノコギリ◯◯◯と名付けそうなところ、英名ではパドル(櫂、オール)フィッシュ。


こちらは日本でも展示されることがあるサカサクラゲ。変な生態。


シロワニかな?

最後に巨大水槽(といっても日本より小さい)があり、よく見ると石油関連会社のスポンサーの紹介やら掘削リグが生態系に与える影響の展示が。

カリブ海では古くから海底油田の採掘が盛んで、いまや4,000機近く。海水面から海底まで伸びる鉄骨は、構造上複雑なので、よい漁礁になっているという話。
実際現在行われている漁業やレジャー(釣り)の大半はリグの近くで行われており、地元の水産業に大きく貢献しているとのこと。最近流行り始めた牡蠣の養殖棚が良いアナロジー。



水槽に見えるのがリグを模した構造


カリブ海の石油採掘と聞くと、BPが起こした原油の流出事故が生態系に重篤な影響を及ぼしたことがまず頭に浮かぶ(「ディープ・ウォーター・ホライズン」)。
原発事故もそうだけど、何か重大な事故が起きるまで、恩恵に授かっている人は潜在的リスクを忘れ反対運動を起こすことはない。でも一度事故が起きれば踵を返して反対運動を起こす。そして今後新設することへのハードルが一気に高くなる。

石油掘削によって生まれる膨大な利権と人々への恩恵が、環境汚染という隠れた問題を覆い隠しているという好例ですね。
良好な漁場の形成についても、確かに人目線で見れば恩恵が大きいのかもしれないけれど、本来そこになかった新しい生態系が築かれていると言い換えることもできる。ある意味、海のプラスチックゴミが作り出す新たな生態系みたいな。


手付かずの自然と、人に利益を生み出す人工的自然。


どちらが望ましいかなんて私に意見を述べる権限はないけど、人と自然の共存について、ふと考えさせられました。

2017年12月17日日曜日

17'AGU@NOLA

Now I'm on the way "Road to Tokyo", and waiting for a next transit in Huston International Airport.

I attended the 2017 AGU Fall Meeting held at New Orleans (NOLA), and presented a poster regarding boron isotope measurements of planktonic foraminifera.

Convention center was really large laterally, so we walked several km a day every day!

This was my second time attendance to AGU, and I really enjoyed the science talks (and ABITA beers!).

During the stay I walked around the city, and touched exotic and unique atmospheres. It was interesting that even in the USA, French, Spanish, and African cultures mix in a very complex way. Food was unique, but really good.

Mississippi River seen from Riverwalk Outlet

St. Louis Cathedral

A statue of Louis Armstrong, the best trumpet player ever

Louis Armstrong Park

Jazz was really awesome and we enjoyed live plays every night, everywhere.

Musical Legend's Park
The best jazz was that performed at Preservation Hall, so that I visited there twice! 
It looked like ad lib occasionally, but all sounds were harmonized perfectly! I was so excited.

Preservation Hall
Also, I visited a famous museum, World War II Museum. The way to exhibit history of this war was really nice, I thought a lot of things while seeing the course and the end of the war (a defeat of Japan). My knowledge on the war is based on junior-high and high school textbooks, so American perspective was really new for me.

World War II Museum



In a final day I went to VooDoo Museum as well. The room was very narrow and had a really extra-ordinal air.

VooDoo Museum


During one-week-stay, I saw a lot aspects of the USA.

2017年12月6日水曜日

面白い誤変換(No. 2)

× 東北酔拳
⚪︎ 東北水研
東北の人はお酒が好きです

× 水圏生態
⚪︎ 酔拳生態
酔拳に生態があるとかなんだかよく分からないね

× 女性期間終了後
⚪︎ 助成期間終了後
女性期間が終わったら次は男性に…?

× 車庫街
⚪︎ シャコガイ
思いもしない変換。そんな街があるかいな

× 恍惚魚類
⚪︎ 硬骨魚類
とんでもなく幸せそうな魚です

× サンゴ軍隊
⚪︎ サンゴ群体
群体だから集団でいるけど…サンゴは隣のサンゴを襲ったりする結構獰猛な動物

× 下顎
⚪︎ 化学
日本下顎会とか本当にあったりしてね→似たものがあった「顎顔面口腔育成研究会

× 絨毯さんイオン
⚪︎ 重炭酸イオン
さん付けするほど尊敬を集める絨毯

× 明日から糸
⚪︎ アスカライト(※CO2吸収剤)
明日から糸、今日とか明後日は…?

× 妖夢開始
⚪︎ 用務開始
幸せな夢見るぞー!

× 脳漿さん
⚪︎ 濃硝酸
怖い怖い

× 覚醒挑戦
⚪︎ 各成長線
なんの挑戦なんだか

× 淡水性武井
⚪︎ 淡水生態系
タイプミスとの合わせ技でとんでもないものが。武井壮最強

2017年10月27日金曜日

科研費申請シーズンが終わる

科研費の申請書に、論文執筆に、とデスクワークに打ち込んでいたらあっという間に10月が終わろうとしている。

前回AORIで放射性炭素年代測定の実験を2週間して、帰ってきてから本当にデスクワークしかやっていない。
科研費の書類は2件(若手研究500万円と公募研究300万円)書き終え、あとはだいたい出来上がった主著論文の英語を仕上げればひと段落する予定。
といってもまだこれから共著者のチェックもあり、英文校閲もあり、長い長い査読が待っているので、11月に投稿できたとしても受理までは半年以上の遠い道のりだろう。
間に実験をうまく挟みながら、同時進行して色々と進めなければならない。

11月は出張が2件(喜界島、九州大学)に12月はまた3週間の長期出張(アメリカ〜AORI)が控えている。
学会発表が2件あるので、また発表資料を作成しないといけない。いったいいつ実験すればいいのだという感じだが、自分で蒔いた種なので、自分で刈り取らなければならない。
測定中に様子見ながら作るしかないか。。

今進めている3つの研究テーマ、それぞれ進んではいるんだけど、自分の頭がどれか一つに集中しがちで、なんだかバランス良く進められているのか不安なところもある。
有孔虫のホウ素同位体分析に関するプロジェクトはしばらく機械の不調で止まっていたけど(約2ヶ月)、ついに機械も復活したのでまた進める必要がある(というかこれが学振PDとしての最優先事項)。
12月のAGUで結果を公表するので、何よりも優先して実験に測定に明け暮れなければ。

来年初めくらいにはKR05-15堆積物コアの分析を終え、論文化を進めながら、次なるIODP361航海の堆積物コアの分析に着手しなければならない。といっても、まだ浮遊性有孔虫をほとんど拾っていないので、まだまだ下準備が必要なのはここだけの話…先は途方もなく長い。

研究費もそれなりにあり、また共同研究者も自らの研究費を私に投資してくれることも多いので、期待に応えられるように日々研究に勤しみたい。

11月って聞くとなんだか年の瀬って感じがしてしんみりするけど、学振PDとして高知コア研究所に来てから実はまだ半年しか経っていない。焦りすぎも良くないかな。。

2017年10月24日火曜日

気になった一文集(English ver. No. 30)

Trump may have breathed life into the project, but its future remains uncertain. The drop in global oil prices has reduced the short-term profitability of the tar sands, and the long term is even murkier, given the global trend towards low-carbon energy.
トランプは(パイプライン敷設)計画に生命を吹き込むかもしれないが、その未来は不透明なままである。低炭素エネルギーに向けた世界的な動きの中で、世界的な石油価格の低下はタールサンドの短期的な利益率を減じているし、長期的な利益率となるとさらに暗雲が立ち込めている。

Renewable energies such as solar and wind are on the rise in the United States and abroad, and are now attracting more investment than fossil fuels. Coal’s US decline is likely to continue regardless of Trump’s promises, because the fuel is losing out to cheap natural gas, falling prices for renewables, and air-quality regulations that would be exceedingly hard to dismantle.
太陽光や風力といった再生可能エネルギーはアメリカ国内外で成長しつつあり、いまや化石燃料よりも多くの投資を引きつけている。石炭はより安価な天然ガスに負けており、再生可能エネルギーはより安価になりつつあり、廃止するのが極めて難しい空気の質に関する規制が存在するために、アメリカ国内で石炭使用が減少することはトランプ大統領の約束とは関係なしに続く見込みが高い。

The irony is that the United States was the lead proponent of the Paris framework, which is essentially a collection of voluntary pledges. As a result, it could be hard for the Trump administration to push its agenda onto other countries.
皮肉なことに、パリの気候枠組みを率いた提案国の一つがアメリカであり、パリ合意は根本的には自主的な約束の集まりにすぎない。結果として、トランプ政権がその政策を他国に押し付けることは叶わないだろう。


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Later this year, the world's largest conservation area of any kind will come into force, protecting 1.55 million square kilometres of the Ross Sea in Antarctica. This means that nine of the ten largest protected areas on Earth will be marine. Still, the combined coverage of designated and implemented MPAs currently accounts for just 4% of total ocean area, compared with 15% on land.

They should take note of Gill and colleagues' study, because it provides a timely warning that rapid expansion of protected areas by itself will not provide desired outcomes if there are large shortfalls in our capacity to manage, monitor and finance those areas.

There is certainly no easy recipe for success, but global meta-analyses such as that of Gill et al. and others will help us to further constrain what is needed to heal the ocean, and to provide long-term benefits to people.

How to heal an oceanNature 543, 630–631 (30 March 2017)

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An explosion of ocean observations from the Argo float network, for example, solidified understanding that it is the heat content of the entire system, not just air temperature, that matters to measurements of global change.
例えばアルゴフロート・ネットワークによる海洋観測は、単に気温ではなく、全体のシステムの熱容量が全球的な変化の観測において意味があるという理解をより強固なものにした。

Increased scrutiny of climate-change models should be welcomedNature 545, 6 (04 May 2017) “Nature Editorial”

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Yet reefs are degrading rapidly in response to numerous anthropogenic drivers. In the coming centuries, reefs will run the gauntlet of climate change, and rising temperatures will transform them into new configurations, unlike anything observed previously by humans. Returning reefs to past configurations is no longer an option. Instead, the global challenge is to steer reefs through the Anthropocene era in a way that maintains their biological functions.
しかしながら、数多くの人為的な駆動要因に応答する形でサンゴ礁は急速に劣化しつつある。これからの世紀、サンゴ礁は気候変化のむち打ちを経験し、温暖化によって人類がこれまで見たことのないような全く異なる状態へと変化させられるだろう。サンゴ礁を過去の状態に戻すという選択肢はもはやあり得ない。代わりに、世界が取り組むべき課題は、サンゴ礁が、生物学的な機能を維持しながら人類世をやり過ごせるようにうまく導くことである。

Second, we consider whether current experimental evaluations of the impact of rising temperatures and ocean acidification are appropriately calibrated for simulating future conditions.
第二に、現在行われている温暖化と海洋酸性化の実験的な評価が、未来の状態を再現するのに適切に調整されているかどうかを考慮しなければならない。

Coral reefs in the AnthropoceneNature 546, 82–90 (01 June 2017)

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If we have learned anything from the decline of coral reefs in the Caribbean, it is that irreversible changes in coral communities may go unnoticed until it is too late.
カリブ海のサンゴ礁の衰退から学ぶものがあるとすれば、手遅れになるまでサンゴ生態系に起きる不可逆的な変化には気づかないかもしれないということだ。

U-Th dating reveals regional-scale decline of branching Acropora corals on the Great Barrier Reef over the past century」Tara R. Clark et al. 2017 (PNAS 114, 10350–10355)

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Worldwide, there are about half a million ships in operation, together producing almost one billion tonnes of carbon dioxide each year. That’s between 2% and 3% of the global total, and more CO2 than Germany emits annually.
世界中で毎年約50万隻の船が航行しており、およそ10億トンの二酸化炭素を放出している。これは世界の総排出量の2〜3%程度であり、ドイツが年間に放出する量よりも多い。

As a global business, shipping must be tackled by global regulations, and not through a patchwork of voluntary efforts and regional laws.
世界的なビジネスなので、自発的な努力や地域的な法律などではなく、世界的な規制によって海運は管理されなければならない。

When it comes to the impact on climate, there is no excuse for delay. Emissions from shipping largely escape the public scrutiny and criticism attracted by those from aviation. 
気候への影響という観点からは、遅れるということがあってはならない。海運によるCO2排出は航空業界に向けられているような公の監視と批判を免れている。

Lower emissions on the high seasNature 551, 5–6 (02 November 2017)

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2017年9月19日火曜日

Goldschmidt2017 and ICDC10

In this summer, I attended two international conference held in Europe.

One was Goldschmidt Congress 2017 held in Paris, and the other was the 10th International Conference on Carbon Dioxide held in Interlaken (Switzerland).

1. Goldschmidt 2017

I had never been to Paris, and it was really nice and beautiful place.

Climate of Paris was a little more chilly than I expected, and I didn't bring enough autumn clothes (air temperature of Japan was more than 30°C at that time!).

I presented a poster reporting last-deglacial boron isotope records of planktonic foraminifera collected from marine sediments in western equatorial Pacific. That was a preliminary data, and I'm now preparing for obtaining new data.
It was a really good experience to attend at the "Boron Workshop" and meet many people who has a lot of interests in geochemisty of boron.
Also, it was really nice for me to have a discussion with Michael and Gavin.

Poster and me

Notre Dame Church

Louvre Art Museum's Pyramid


Eiffel Tower


Equation

I was really surprised to see a name "Shukuro Manabe" on a wall of a platform at the North Paris Station (Gare de Nord). He is very famous climate modeler who studied climate systems and contributed to establish the initial concept of GCMs (atmosphere and ocean coupled general circulation model).

I think it is really good to make general public pay attention to climate sciences. It was in Paris that new Climate Agreement was adopted, and this was why Dr. Manabe's name was appeared in the station.


2. ICDC10

After I enjoyed visiting a lot of art museums in Paris, I moved to Interlaken by train.

Interlaken is a mountainous place made by repeat advance and retreat of massive glaciers.
Shapes of mountains was U-shaped in general, suggesting that it was eroded by glaciers, not rains.

Air was clean and a scenery of mountains, lakes, and rivers was amazing.

I really enjoyed a hiking and two excursions visiting Karst Cave and the edge of Eiger Glacier that is now retreating with a very fast rate.

Of course, the meeting itself was nice. And I finally I was able to say hello to and discuss with Barbel. I have learned a lot from her publication, thus she was a kind of supervisor that I have never met.

The most impressive thing was that all meals was offered in vegetarian style.
Everyone in the conference hall understand that meat and milk (cheese and butter etc) production lead to heavy usage of water and massive release of greenhouse gasses (CO2, CH4, etc), because we study that theme.
It is a really good thing to think again about each contribution to greenhouse gas emmisions. But, to tell the truth, I expected to eat a lot of Switzeland-made cheese.

Overview of Interlaken, from top of Harder Kulm

Karst Cave

From Jungfraujoch (Top of Europe)

Eiger North Wall on the right

Retreating glacier and newly formed glacial lake beneath. this region is surrounding by soft sediments (glacial moraines) that is easily eroded and collapsed. 

2017年8月29日火曜日

インターラーケン・オスト駅からユングフラウ・ヨッホへの行き方

先日学会でスイスのインターラーケン(Interlaken)に行ってきました。
今回は日帰りで行く、ユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)駅への行き方を記しておきたいと思います。
ユングフラウヨッホからは世界遺産にもなっているアイガー氷河の絶景を見ることができます。他にもアイガーの切り立った山頂を眺めることもできます。

行く前々日に色々と調べましたが、あまり詳しい日本語のサイトがなかったので、「行きたいけど色々と不安が…」と思っている人の参考になればと思い記す次第です。

2通りの行き方がありますが、チケットは共通で、どちらのルートで行っても構いません(私は行き帰り別の路線を利用)。
1)インターラーケン・オスト〜ラウターブルンネン(Lauterbrunnen)〜クライネシャイデック〜ユングフラウヨッホ
2)インターラーケン・オスト〜グリンデルワルド(Grindelwald)〜クライネシャイデック〜ユングフラウヨッホ



私は行きは(1)、帰りは(2)のルートで行きました。
インターラーケン・オスト(Interlaken Ost)からは2回の乗り換えで行くことができます。それぞれの駅が小さいので、乗り換えにはほとんど不安はありません。アナウンスでもはっきりと「何番線の列車に乗りなさい」と言われるので安心です。

頂上付近にあるクライネシャイデック(Kleine Scheidegg)駅からユングフラウヨッホ駅へは1本です。

まずチケットに関してですが、ネット上で予約できます。

今回私は「Good Morning Ticket」という格安チケットを予約しました。
一応2017年5月から10月まで使えるチケットです。来年以降もあるのかは不明。
このチケットでは、
行きは8:00か8:30にクライネシャイデック駅を出る電車
帰りは13:13までにユングフラウヨッホ駅を去る電車
を利用することが割引の条件です。


私は行きは8:00、帰りは12時台の列車を予約しました。


予約をするかどうかの選択があります(行き帰りそれぞれ5ユーロずつ)。念のため私は予約しましたが、平日だったこともあり、正直いらないくらい席は空いていました。
団体予約の場合はやっといた方が無難かなとは思いましたが。


実は、この画面から予約をしていくと、指定された時間以外の時間も予約できてしまいますが、ルールは守りましょう(どうなるかは不明)。


あとは清算(Chek out)してクレジットカード等で購入すればOK。

登録したメール宛に購入情報が送られてきます。



ここでiPhoneの人はApple Wallet等のアプリにチケットを保存できますが、なんと乗車券のほうはバーコードが裏に記されており、オンラインの場合のみダウンロードできます。つまり海外で機内モードになっている携帯ではバーコードを表示することができません!(なんだそりゃ!)
シートの予約のほうは表面にバーコードが表示されているので大丈夫です。

それとは別に、マイページからチケットのpdfをダウンロードできます。



マイページにログインし、注文(orders)をクリックすると見られます。


ダウンロードしたファイルは、iBooksやDropbox(オフライン)などに保存しておくと便利です。乗車券及び予約票が繋がったpdfになっています。

クライネシャイデック駅からユングフラウヨッホ間では、2駅停車しますが、「アイスメーア( Eismeer)」駅では5分間停車し、展望台からの氷河の景色を楽しむことができます。
みなさん降りるでのすぐ分かりますし、アナウンスで「2分後に発車するので列車に戻ってね」と言われるので、乗り遅れることはまずないでしょう。


最終目的地であるユングフラウヨッホ駅に着くと順路がしっかりと整備されているので、スフィンクス展望台や氷の宮殿、氷の平原を順に見て回りましょう(せっかく見に行く楽しみを削いではいけないので、風景の写真はちょっとだけ)。



実は中のレストランや土産物店はほとんど早朝は空いていません。
土産物は9:45、リンツのチョコレート店は10:00開店でした。

私は1時間半ほどで全部見終わってしまい、早めに下山することにしました。
一応12時台の列車を予約していましたが、10:13の帰りの列車に乗りました。予約なしの列から乗車し、駅員さんにチケット見られましたが、特に何も言われませんでした。

帰りはアイスメーア駅は素通りしてしまうので、行きに風景を楽しみましょう。

私はその後「アイガーグレッチャー(Eigergletscher)」駅で途中下車し、下りのハイキングを楽しみました。

時間がちょうど良かったので、途中にあったクライネシャイデック駅でランチをしました。
アイガー北壁が倒れてきそうなほど近い、圧巻の風景の中、スイス料理を堪能。



グリンデルワルド駅に至るハイキングコースを選びました。電車のルートにほぼ並行しているので、疲れたらどこの駅からも電車に乗れます。

歩き下ること2時間ほどでさすがに疲れてきて、グリンデルワルドまでは歩けないと判断し、ブランデッグ(Brandegg)駅で下りの電車に乗り、グリンデルワルド経由で帰途につきました。
途中Grindelwald Grud駅でスイッチバックをし、終点のグリンデルワルドに向かいます。紛らわしいので注意が必要。

あとはインターラーケンオスト行きの電車にのればインターラーケンに帰れます。

朝は6:00頃ホテルを出ましたが、帰り着いたのは15:00。9時間の日帰り旅で大変疲れましたが、アルプスの氷河が作った絶景を満喫しました!