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2020年8月29日土曜日

保活と9月の予定と

最近、保育園と幼稚園の見学に午前・午後と行くことが多く、なかなか平日に研究をするまとまった時間が取れていない。

在宅勤務ではメールチェック、簡単な事務作業(物品の発注とか出張関係の手続きとか)、レポート採点や指示、授業・プレゼン資料の作成などの短時間でこなせるものはできても、

論文を読むとか、査読をするとか、原稿を修正するとか、長時間集中してやることが難しい。特に最近は息子(11ヶ月)の抱っこ欲が強く、お昼寝の1〜2時間以外はなかなかまとまった時間が取りにくい。

なので今日は妻に許可を得て休日出勤。久々に集中できそうなので色々と研究を進めたいところ。

とはいえ、依頼された勉強会のスライド作成(30分の口頭)、物品発注などにまた時間を費やしてしまいそうだが。。


最近堆積物を扱う実験室のエアコアンが故障してしまい、まったく部屋を冷やせない状態に。

業者がすでに3回入っているが、まだ直る目処が立っていない。幸いオフィスのエアコンは生きているので、そちらに実験器具を移してちょっとした作業を進めている。

10月から技術補佐員さんがやってくるので(選考はこれからで、8/31締め切り)、それまでになんとか修理を終えて環境を整えたいところ。

堆積物を処理する一連の作業はすべて技術補佐員に引き継ぐ予定。

  1. 予備凍結
  2. フリーズドライ
  3. 水洗い
  4. 乾燥
  5. ふるい分け
  6. 有孔虫拾い
  7. 重量計測・TEPRAラベリング・表作成

おいおい有孔虫を溶かして、Micro-distilation法でのホウ素単離の作業も行うが、これにはまだまだ時間がかかりそう。

試薬登録用のアカウントは作成できたけど、バーコードリーダーとか発注とかはまだ。

ホウ素の処理に適した、クリーンブースの選定もまだ。

一応新型コロナウイルスの感染流行地以外は出張可能なので(少なくとも現在は)、おいおいブランク実験を始めたい。

まずは簡易パックテストから(ppmレベルの汚染)。しっかりした定量は高知コア研で?


次第に酸を用いたバイアル洗浄・管理のウエイトが大きくなってくるが、測定機器が神戸大学にない現状では、それほど大きな作業量にはならないかもしれない。

大きい科研費があればICP-MSの一つでも購入したいけど、それも叶わない。


システム入力の手間も多いので、色々と技術補佐員さんに引き継ぎたいけど、まずは私自身がシステムに熟知する必要がある。

  • 試薬登録・廃棄
  • 廃液処理
  • 出張手続き・報告
  • 物品発注・検品
  • 宅配便


来年度から担当授業のコマ数が増えるのと、早ければ研究室に配属される学生が来るかもしれないので、環境の整備は今年度が最後のチャンスかもしれない。


9月は色々と予定を突っ込んでしまったので忙しくなる。


9月前半は技術補佐員の面接。誰一人面識はないので、たぶん2〜3人呼んでお話をすることに。


9/11〜15で高知コアセンターで堆積物のサンプリング。先日採ったアガラスリッジのコア(KH19-6 Lrg. 4 PC10)。ちょうど知人が別のコアのサンプリングパーティーをやるということで、後半に便乗する形。

サンプルがあればまた技術補佐員さんにやってもらう作業が増えるので、ちょうど良いかなと。同時進行でWPWPのIODPコア(Exp. 363)からのG. ruberの拾い出しも進めて行く(測定はAWIで?)。

測定はいつになれば可能か分からないが、とりあえず準備だけでも進めておく。知人が7月にブレーメン大学に異動していたので、渡航自体は不可能ではないかもしれない(ただ新型コロナウイルスに加え、授業等の都合があるので、来年どれほど動けるかは不透明)


9月後半はAORIで有孔虫の14C分析。

9/11〜15でサンプリングするコアの有孔虫の拾いは間に合いそうにないので、先日処理を終えてあとは拾うだけのマルチプルコア(KH19-6 Lrg. 4 MC14)。

長さ30センチくらいなので、5点もあれば十分かと思っている。


現在で2名の研究室希望があったので、学生にどのようなテーマを与えるかについても考えておく必要がある。

いかんせん機器がないので、機器なしでやるか、出張でどうにかするか。

コロナ禍という特殊な状況なので、色々と悩ましい。。

2020年8月3日月曜日

氷期に南大西洋に入ってきた太平洋起源の深層水?(Yu et al., 2020, Ngeo)

J. Yu, L. Menviel, Z. D. Jin, R. F. Anderson, Z. Jian, A. M. Piotrowski, X. Ma, E. J. Rohling, F. Zhang, G. Marino & J. F. McManus
Nature Geoscience (2020)より。

大西洋の異なる深度から得られた、海底堆積物コア中の底生有孔虫のB/Ca分析から氷期の大西洋の水塊構造と炭素循環(大気中CO2濃度への影響)を議論。