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2018年12月31日月曜日

2018年総まとめ

毎年恒例の1年の総まとめ。

今年は科研費・若手研究が当たったこともあり、海外にも多く行けた良い年だった。
記憶も曖昧なので、カレンダーを見返しながら各月毎の出来事をまとめてみたい。

行った海外の都市は
トロンヘイム(ノルウェー)
リビングストン(ザンビア)
ボストン(アメリカ)

国内の都市は
柏・名古屋・幕張・札幌・那覇
こう考えると国内の行き先はあまりバリエーションが無かった。移動距離は半端ないけど(北海道〜沖縄)。

・1月
帰省はせず、一人年越し(今年と同じw)
中旬は関東出張、それ以外はひたすらNeptuneでd11B測定

・2月
はじめに名大で加速器ユーザーの成果報告会。
後半は関東出張

・3月
コアスクールコア解析基礎コースで初めてのチューターを務める
後半は関東出張。送別会やサッカーの対外試合にも顔を出す。

・4月
ひたすらNeptuneとTritonでd11Bと87/86Sr測定
後半は関東出張

・5月
ひたすら実験
JpGUでの招待講演(ビノスガイの話)、後半は関東出張

・6月
ひたすら実験、後半はノルウェー・トロンヘイムでRADIOCARBONの国際学会(W杯開催中)、帰国後関東出張

・7月
ひたすら実験
北大低温研で温室世界に関するシンポジウムに参加
その後直でアフリカはザンビア・リビングストンで開催されたIODP第361次航海のポストクルーズミーティングに参加。

・8月
前半は関東出張
そのままボストンで開催されたGoldschmidtに参加
後半はひたすら実験

・9月
前半は関東出張
そのまま沖縄・琉球大学で開催された地化学会年会に参加
その後瀬底実験施設の見学
後半はひたすら実験

・10月
前半は関東出張
後半は実験と合間にプロポーザル執筆

・11月
ほぼ1ヶ月関東出張。バイオミネラリゼーションと石灰化シンポジウム@AORIと地球環境史学会@東北大学に参加

・12月
ひたすら実験

2018年は出張と実験をひたすら交互に繰り返した年だった。学振のメインのプロジェクトも順調に進み、うまく学振PDの3年目にまとめに入れそうな手応えを感じている。
来年はドイツに2〜3ヶ月行くことになりそうで、年末には白鳳丸の世界一周航海で2ヶ月ほど空ける予定。来年行く都市としては
ウィーン(オーストリア)※国際学会
スプリット(クロアチア)※国際学会
マインツ(ドイツ)※実験
ダブリン(アイルランド)※国際学会
ブレマーハーフェン(ドイツ)※実験
バルパライソ(チリ)※航海
プンタ・アレーナス(チリ)※航海
ケープタウン(南アフリカ)※航海
幕張(JpGU招待講演)
本郷(地化学会年会)
つくば(地球環境史学会)

しっかりと海外でも得るものを得て(サンプル・技術・コネ)、国内でもしっかりと実験に明け暮れたい。
次年度で学振も終わってしまうので、また次の行き先も模索しなければならない。不安定ではあるものの、楽しみな一年。

2018年12月19日水曜日

来年の予定(3大陸6カ国)

今年のまとめの日記も書きたいと思っているけれど、先に来年の予定をまとめてみたい。
来年は学振PDの最終年度ということで、いまやっているメインのプロジェクト(IODP Exp.361)の浮遊性有孔虫ホウ素同位体分析もできれば完了させたいと思っている。
ただし、一部の試料は現状高知コア研での分析は難しい(さらなる微量化の技術開発なしには)ので、LDEO(かAWI)に持ち込むことになるかもしれない。

ちょうど今日、共同研究者から一報があり、科研費の二国間交流事業でドイツのマインツ大学にゆく三年間若手研究者を派遣できることに。ドイツ側のカウンターパートであるマインツ大学のSchone教授は貝の年輪年代学・地球化学分析で世界に名の知れた専門家で、日本でJSPSの特別研究員をやっていたこともある。
このプロジェクトでは私も若手研究者のメンバーに加わっており、幸運にもゆく3年間のどこかの期間でマインツ大学に技術研修に行く権利を得た。
特に年輪年代学の解析に用いるソフトウェアの習熟、貝殻の地球化学分析、論文執筆などにこの制度を利用したいと考えている。

早くも来年3月から派遣がスタートするということで、さっそく私に白羽の矢が立っているが、色々考えるとすでに来年の予定はぎっしり詰まっており、どうしようか悩ましい。
現在決まっているものだけでも

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・1月
AORIで実験→大槌調査

・2月
ブルーアースサイエンステック2019でのIODPの成果報告→AORIで実験

・3月
KCCコアスクールのチューター

・4月
EGU@オーストリア(※往復航空券手配済み)

・5月
JpGU@幕張

・6月
年輪年代学国際学会@クロアチア

・7月
AWI@ドイツで1ヶ月実験→(Palsea・)INQUA国際学会@アイルランド

・8月

・9月
地化学会@本郷

・10月

・11月〜翌1月
地球環境史学会@つくば
白鳳丸世界一周航海(バルパライソ〜プンタアレナス〜ケープタウン)

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いま考えているのは3月後半と8月あたりにそれぞれ2週間、1ヶ月ほどマインツ大学に行くこと。
7月にはちょうど同じくドイツのAWI(ブレーメン近郊)に1ヶ月滞在し、その後アイルランドの学会に参加し、帰国するつもりであった。
航空券はまだ手配していないのでまだ調整が効くので、アイルランド後、或いはアイルランドをキャンセルして、そのままマインツに移って1ヶ月ほど滞在するのもありかもしれない。
ちょうど8月というと、日本の酷暑を避けられるというメリットがある(マインツのベストシーズンとも!)。
最高気温はたかだか25度ということなので、日本に比べればはるかに快適だろう。
もう一つのメリットは、高知コア研でのホウ素同位体分析に関して。過去二年間のデータを見ると夏に顕著に実験室のホウ素ブランクが上がっている。
夏の南風がホウ素に富んだ空気をもたらしているのか、エアコンが原因なのか、まだ判明していないものの、微量を扱う分析にとってブランクの問題は死活問題である。
貴重な試料を無駄にしたくないということもあり、この時期の分析は避けたほうが賢明かもしれない(ブランクを減らす努力を色々考えなければならないけど)。

あまり海外に行き過ぎても学振PDとしてのメインの研究テーマが滞ってしまい本末転倒なので、そのほかの期間はしっかりと有孔虫を拾って、潰して、分析しなければ。
AWI滞在用に別の堆積物コアからも有孔虫を改めて拾わなければならないし、やることいっぱい。

白鳳丸の航海でも新たな堆積物コアが手に入る予定なので、こちらは有孔虫のホウ素同位体・放射性炭素・ネオジム同位体を中心にゆく数年かけて分析を進めて行く予定。
航海が終わると学振PDが終わり、ついに無職になるが、次のキャリアに繋がるように、色々と模索してゆきたいところ。
アメリカのとある研究機関のポスドクに無事通れば、2019年春から2年間はアメリカに行く予定なので、マインツには残念ながら行けないだろう(科研費の制度を確認する必要があるが)。
国内のポストが得られ、かつ自由度が高ければマインツにも行く機会が得られるかもしれない。さてどうなるか。