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2018年1月11日木曜日

2017年のまとめと2018年の抱負

自分でも一年何したか覚えていないことが多々あるので、カレンダーを見ながら2017年を振り返ってみる。
2017年はひたすら実験と、海外出張という印象の強かった一年。
学振PDのテーマでもある「有孔虫のホウ素同位体分析法」の立ち上げも比較的すんなりいった。ちょいちょい機械が壊れて実験中断するも、周囲のサポートもあり、かなりのデータを取得できたと思う。
これまでやってきた大槌の調査もひと段落。今後は年に1回程度に頻度が落ちる予定。さみしくはあるけど、ビノスガイについては膨大なサンプルが取れているので、あとはしっかり分析・解析を進めなきゃ。

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<1月>
年始に帰省し、その後名古屋大学に戻ってからひたすら14Cの実験。月末には年測主催のシンポジウムがあった。

<2月>
たぶんひたすら有孔虫を拾っていた。

<3月>
前半に大槌の調査があった。さすがに寒いので潜水はなし。

<4月>
学振PDとして海洋研究開発機構・高知コア研究所に異動。津波堆積物の上に建つアパートに引っ越し。海からもかなり距離あるし、4階建ての2階のアパートだし、高知は広大な平野だからそんなに津波も遡上しないでしょ、きっと(どうかな?)。
実験器具もまだ購入できていなかったので、ひたすら論文や書類作成。要するにデスクワーク。

<5月>
PAGESのOSMに参加するべく、スペインはサラゴサ(Zaragoza)へ。
途中のトランジット間に合わず、しばし中東で足止め。
サッカー大会で優勝し、得点王に輝く。
帰りがけにAORIに滞在し、ビノスガイの殻を使った実験。

<6月>
浮遊性有孔虫のホウ素同位体・酸素同位体・Mg/Ca比を1試料から全部分析するという野心的な実験手法の立ち上げ。

<7月>
前半にAORI出張で浮遊性有孔虫の殻の14C分析。あとはひたすらKCCで実験。

<8月>
お盆にGoldschmidtでパリへ。その後はしごしてICDC'11に参加するためインターラーケン(スイス)へ。

<9月>
地球化学会年会に参加するため東工大へ。初のコンビーナーを務める(共同)。
月末には大槌調査。

<10月>
調査後そのままAORIにとどまり、ビノスガイ・有孔虫の実験・分析。
後半には高知新聞社から取材を受ける。

<11月>
前半に喜界島で行われた日本堆積学会の堆積学スクールに参加。喜界島の成り立ちやサンゴ礁地形について学ぶ。
中旬は地球環境史学会の年会に参加するため九州大学・伊都キャンパスへ。
後半はAORIで有孔虫14Cの実験。

<12月>
AGUに参加するためニューオーリンズへ。
帰国後AORIに滞在し、ビノスガイ・有孔虫の実験・分析。

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今年一年すでに決まっている研究集会はかなりの量で、また世界を飛び回る一年になりそう。招待講演の依頼も随時募集中!と言いたいところだけど、実験する時間も必要なので、あまり手を広げられないかな。。

・年代測定研究シンポジウム(名古屋)
・地球惑星科学連合大会(幕張)
・IODP Post Cruiseミーティング(リヴィングストン/ザンビア)
・Goldschmidt(ボストン)
・地球化学会年会(琉球大学/沖縄)
・地球環境史学会(東北大学/仙台)
・温暖期気候に関する研究集会(北大低温研/札幌)
・AGU Fall Meeting(ワシントン)

年末は南インド洋の研究航海で数週間??

今年の目標は、ビノスガイに関する論文を2本掲載し(1本は査読中)、プレスリリースを行うこと。
さらに有孔虫のホウ素同位体分析の2つあるプロジェクトのうちの1つを終わらせ、結果を論文にまとめること。
なので、主著論文として3本を目標に。
いまin pressになっているあの論文はもう受理から一年近く経過しているけど一体いつ出るのかな(苦笑)

名古屋大学にいる間に拾い集めた有孔虫については半分以上は分析に消費し、続々とデータが出つつある。
一方、IODPの試料についてはまだほとんど有孔虫を拾えておらず、また顕微鏡の前に座り続ける毎日が待っている。
痔と運動不足にだけは気をつけて、また実験に明け暮れる一年にしたい。

もちろん(条件の良い)公募には積極的に申し込んでいるので、関東に帰ることになるかもしれないし、高知に残っているかもしれないし、今後どうなるかは色々と不透明だけど、ね。。