このブログも、最近はなかなか更新できておらず、1年を振り返るのくらいのものになってしまいました。
本当はもっと色々書きたいし、研究上役立つ情報などをまとめたいとは思っているのですが。なかなかまとまった時間が取れず。いつも何かの締め切りに追われていて、優先順位が上がらない。。
去年、神戸大に着任直後だったこともあり、授業の半分くらいを退職された先生が非常勤講師として担当されていました。それが今年は全て私担当になったので、前期後期ともに授業資料の準備に追われていました。
前期は主に演習系の授業。2コマ連続開講だったので、前半1コマで座学をし、後半1コマでそれに関連した演習問題(主にフリーソフトやエクセルを使うもの)を解かせる、という形式。
後期は(今も進行中ですが)2コマ連続開講の座学。地球化学をテーマに、雑多な内容を教えています。教養として+地学分野へのリクルート(研究室選び中の学部2年生が主な対象)を兼ねています。
他にも、学部1年生に、高校2年生に(高大連携)人為的気候変化のことを教えたり、
学部1年生に「航空部門のCO2排出問題と、海外渡航/旅行/留学について」考えさせる授業を担当したり。
また、前期・後期ともに同じ地学分野の先生と分担で実習(水曜午後2コマ)を担当したり。
実習は去年は多くがオンライン開講になったので、今年は初めて野外に学生を連れ出すものも多く。酒蔵を見学したり、野外で採水・パックテスト・地形観察したり。
新しいことをやっていたので、そちらの準備にも色々と時間を取られ。
もう一つ、大きい決断として、4/1から別の研究機関に異動することになったこと。すでに近い人には報告し、FBやTwitter等でも報告させていただきました。
先日教授会でも退職が承認され(異動先の人事担当者からも特に公にして問題ないと言われたこともあり)、少しフライングで報告させていただきました。
窪田研究室に1名すでに学生が配属されていること、4月からも配属希望の学生がいたこと。そこは大変申し訳ないのですが、私自身と、家族の希望もあり、異動を決意しました。
どこに行くかは4月になってから報告させていただきますが、関東界隈とだけ、述べておきます。
さて、今年何が起きたか、詳細が全く思い出せないので、いつも通りスケジュール帳をめくりながら、各月ごとに雑多にまとめてみます。
▷1月
研究室訪問をいくつか受ける。興味あると言ってくれたのはとても嬉しかった(7名くらい訪問あったけど、結果的に来てくれたの1名だけだったw) 。
▷2月
古生物学会例会で招待講演。ビノスガイを使った古環境学研究についてのレビュー。
「化石」に総説記事を寄稿する運びとなり、原稿の準備を始める(後日)
初めて卒論・修論発表会に参加。分野が違うとこうも分からない/質問しにくいものだと実感する(うちの学部・研究科は実に多様なテーマ)
朝日新聞の取材を受ける >メディア
▷3月
微古生物学会の有志の会で「有孔虫の地球化学」をネタに講演する。つい時間を超過し、喋りまくってしまった。
オンライン学会にいくつか参加(佐野・川幡先生の最終講義、海水化学シンポ、AMS施設現状報告会)
▷4月
新人助教の懇談会(オンライン)。いろんな先生がいるんだなー、と。音楽、スポーツ、調理、数理、etc。
▷5月
地化ショートコースの打ち合わせ、色々。
沖縄旅行(北谷のアメリカンビレッジに3泊4日)
▷6月
JpGUコンビーナー。去年もやった、ユニオンセッション。
なんやかんやオンライン開催の仕組みを一番理解してる自分がメインの司会になり、ハンドリング。招待講演を6件(ポスターセッションはあまり盛り上がらず、すみません。。)
▷7月
地化ショートコースに運営として参加。
沖縄出張。
SSH指定校の武庫川女子大学附属中高で出張授業。授業後、甲子園球場で野球観戦(初)。
▷8月
名大ISEEのオンラインミーティングで話題提供。
研究科長に推薦いただき、神戸大学「優秀若手研究者賞」を受賞。>受賞歴
▷9月
地化学会オンライン大会に参加。古気候セッションで特別企画をし、自分も講師に。
北海道出張(稚内〜遠別〜浜頓別〜枝幸)
地化学会・古気候セッションで企画続編の企画・参加。
親知らずの抜歯。
▷10月
神戸大学が中心的に行っている中高生向けROOTプログラムで話題提供(休日のボランティア授業)。
秋田大からSさんが来訪し、三宮ニューミュンヘンで飲み。
海事のIさんに地学実習の下見に連れてってもらう。白川の植物化石など。
▷11月
北海道出張(紋別〜網走)。東大の常呂実習施設を訪問し、貝塚試料もゲット。
兵庫県立長田高校で出張授業。
JAMのKさん来訪。三宮で飲み。
▷12月
岩手県知事三陸海域研究論文賞の二次選考会(オンライン)→「特別賞」受賞。>受賞歴
初めて大学職員組合の会合に参加(実は役員)
家族で淡路島旅行(兵庫県向けの割引キャンペーン利用)
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コロナさえなければ、確実にドイツAWIに長期滞在していたし、Goldschmiidt@リヨンにも現地参加するはずだった2021年。本当に歯痒い思いをしたけど、2020年10月から雇用している技術補佐員さんが頑張って堆積物を洗い、有孔虫を拾ってくれたおかげで、いつでもドイツに行ける準備は整っている。2022年こそは、なんとか海外に行ければと思う。
国際学会として、Goldschmidt@ハワイ、ICP@ベルゲン(ノルウェー)など、狙っているけど、第二子の計画があり、タイミング的に果たしてどうなるか。
4月に次の環境に移り、また研究環境の構築に色々四苦八苦すると思う。代表として持っている基盤Bを150万分2022年度に繰り越したので、環境整備に使える資金はそれなりにある。
しかし一方で、ついに2022年度で基盤Bも終わってしまい、今年申し込んでいたERCAの環境研究総合推進費も不採用となりあとがないので、次年度は基盤Bやら萌芽研究やら国際共同研究強化やらに応募しまくることになりそう(もちろん、ERCAの環境研究総合推進費もリベンジ)。
今年は主著論文が3報、共著論文が3報(うち1本はNature!)出た。>論文
ただし、これらは全て、神戸大学に着任する以前にとったデータが元になっている。実は神戸大着任以降にとれたデータはそれほど多くない。2本くらいの主著論文はこれから書くつもりだけど、高IFジャーナルは到底狙えない。
今年は、研究者としての生産性を飛躍させたいところ。