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2019年3月24日日曜日

マインツ近郊リューデスハイム散策

 週末気持ちよく晴れたので、マインツから少し西に行ったところにあるリューデスハイムへ散策に行くことに。観光客やハイカーが集う小さなワインの街。
4月以降はライン川下りが可能になるので、マインツから船でもアクセス可能な街。今回はヴィースバーデン(Wiesbaden)経由で電車で行くことに。片道1時間程度。


今回のルートは以下の通り。ロープウェーを往復するよりも反対側に降りた方が良いというおすすめ情報をネットで見つけたので、その通りにすることに。
ロープウェイを降りた先で別の駅(アシュマンスハウゼン)があり、そこから乗っても良かったのだけれど、お土産屋がことごとくしまっていたのと、歩ける距離だったので結局南回りでリューデスハイムまで引き返すことに。疲れたけど、意外な発見があって非常に面白かった!



まずはリューデスハイムの風景から。

つぐみ横丁という、両側にワインバー、レストランが軒を連ねる小道を少し歩きます。
夜はみんな酔って踊っていたりと、また違う雰囲気になるらしい。
シーズンオフということで人はまばら。建物の雰囲気はとても可愛らしい感じ。






朝一で行ったのでレストランがことごとく空いておらず。。だいたい12時開店らしい。写真は11時頃。

土産物屋を一通り見て回るも時間を持て余したので、ランチを先送りにし、丘の上を目指すことに。
名物のカツレツ食べたかったなあ…!!


なんとも開放的なロープウェー。2人乗り。



ライン川に向いた南側斜面は見渡す限りのブドウ畑。
最高気温20度ということで、結構薄着できたのだけれど、冷たい風がびゅんびゅん吹き付けていて、すっかり体が冷えてしまった。。

まだ作付けの時期で緑は少なく、夏頃に来たら今よりも素晴らしい景色になるんだろうなと。来年の夏に期待(来たい)。


丘の上は、ライン川が一望できるほど。


丘の上には著名な彫像が。高さ30メートルとも!


その先は山道をハイキング。途中ちょっとした遺跡や野生(?)の鹿など。

下りのロープウェーは行きよりもかなり簡素で、しかもゆっくり。
若干靄がかかっていて遠くが少し見えにくく。



ライン川の向こうに、古城(ラインシュタイン城)がうっすら。


こちらも南側斜面はブドウ畑。斜面で仕事すると考えると…大変そう。。


想像していた以上に閑散とした街並み。定休日?(土曜だけど)

いい感じの建物があったので、ランチにすることに。あとで調べたら歴史450年もある老舗ホテル(Hotel krone)だった…!(屋外ではオフラインのため検索できず)


この地域の名物である、リースリング種の白ワインをいただきます。


ブルストを注文。付け合わせはポテトサラダとサラダ。
Blut(blood)wrustを頼んだつもりだったけど、Bratwrustと勘違いされたのかな?
血入りの赤黒いソーセージを想像していたら、セージの効いたごく一般的なものが到着。

日本のポテサラは塩もみしたキュウリとハムを入れるのが一般的だけど、こちら(本場?)はピクルスにベーコン。結構塩も効いている。




ランチ後、アシュマンスハウゼン駅の横の小道を歩いてリューゼンハイムに向かうことに。線路のすぐ脇に、むかし使っていたであろう街道。
いまは植物が覆っていて歩きにくい感じ。ただところどころゴミがあったので、今でも歩く人はいるのかもしれない。



ところどころいい感じの露頭。以下は堆積岩の一種で泥岩が層をなしている。化石を探したけど特に見つからず。



白雲母かと思うくらい輝いているものも。あとあと調べると、おそらく中生代の、テチス海の堆積物と思われ。泥岩が積み重なってできた粘板岩(スレート)は熱をよく蓄えるとかで、ワインの生育に適しているらしい。



こちらは自然物と人工物の不整合。
その場で取れる岩を建材にして壁を作っているので、このような興味深い地層境界ができる。



最後まで来て行き止まりか!?と思ったらちゃんと解錠されてました。ほっ



小道を抜けると、農道となっており、車の轍が。



左はワイナリーの敷地。丘の上にはまたもや古城(エーレンフェルス城)。
この辺りの有力者がワイン農場を経営していたんだろう。川から侵入できないように城壁が整えられている。


興味深いことに水路がしっかりと整えられている。城壁にも所々穴が開けられていて、うまく雨水を逃して城壁が決壊するのを抑えているのかな、と。
雨などの際に土壌が流出しないようにという配慮からか、おそらくワイン畑には芝(?)が張り巡らされている。というか、自然に生えるものを放置しているのかも。



おおよそ2万歩歩いてクタクタ。フランクフルト空港や市街地からも近いので、特にワイン好きにはオススメしたい地域。白ワインや蒸留酒もしっかりお土産に。

次はライン川下りのシーズンとブドウが実っている時期に来たいな、と思った次第。