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2018年12月19日水曜日

来年の予定(3大陸6カ国)

今年のまとめの日記も書きたいと思っているけれど、先に来年の予定をまとめてみたい。
来年は学振PDの最終年度ということで、いまやっているメインのプロジェクト(IODP Exp.361)の浮遊性有孔虫ホウ素同位体分析もできれば完了させたいと思っている。
ただし、一部の試料は現状高知コア研での分析は難しい(さらなる微量化の技術開発なしには)ので、LDEO(かAWI)に持ち込むことになるかもしれない。

ちょうど今日、共同研究者から一報があり、科研費の二国間交流事業でドイツのマインツ大学にゆく三年間若手研究者を派遣できることに。ドイツ側のカウンターパートであるマインツ大学のSchone教授は貝の年輪年代学・地球化学分析で世界に名の知れた専門家で、日本でJSPSの特別研究員をやっていたこともある。
このプロジェクトでは私も若手研究者のメンバーに加わっており、幸運にもゆく3年間のどこかの期間でマインツ大学に技術研修に行く権利を得た。
特に年輪年代学の解析に用いるソフトウェアの習熟、貝殻の地球化学分析、論文執筆などにこの制度を利用したいと考えている。

早くも来年3月から派遣がスタートするということで、さっそく私に白羽の矢が立っているが、色々考えるとすでに来年の予定はぎっしり詰まっており、どうしようか悩ましい。
現在決まっているものだけでも

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・1月
AORIで実験→大槌調査

・2月
ブルーアースサイエンステック2019でのIODPの成果報告→AORIで実験

・3月
KCCコアスクールのチューター

・4月
EGU@オーストリア(※往復航空券手配済み)

・5月
JpGU@幕張

・6月
年輪年代学国際学会@クロアチア

・7月
AWI@ドイツで1ヶ月実験→(Palsea・)INQUA国際学会@アイルランド

・8月

・9月
地化学会@本郷

・10月

・11月〜翌1月
地球環境史学会@つくば
白鳳丸世界一周航海(バルパライソ〜プンタアレナス〜ケープタウン)

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いま考えているのは3月後半と8月あたりにそれぞれ2週間、1ヶ月ほどマインツ大学に行くこと。
7月にはちょうど同じくドイツのAWI(ブレーメン近郊)に1ヶ月滞在し、その後アイルランドの学会に参加し、帰国するつもりであった。
航空券はまだ手配していないのでまだ調整が効くので、アイルランド後、或いはアイルランドをキャンセルして、そのままマインツに移って1ヶ月ほど滞在するのもありかもしれない。
ちょうど8月というと、日本の酷暑を避けられるというメリットがある(マインツのベストシーズンとも!)。
最高気温はたかだか25度ということなので、日本に比べればはるかに快適だろう。
もう一つのメリットは、高知コア研でのホウ素同位体分析に関して。過去二年間のデータを見ると夏に顕著に実験室のホウ素ブランクが上がっている。
夏の南風がホウ素に富んだ空気をもたらしているのか、エアコンが原因なのか、まだ判明していないものの、微量を扱う分析にとってブランクの問題は死活問題である。
貴重な試料を無駄にしたくないということもあり、この時期の分析は避けたほうが賢明かもしれない(ブランクを減らす努力を色々考えなければならないけど)。

あまり海外に行き過ぎても学振PDとしてのメインの研究テーマが滞ってしまい本末転倒なので、そのほかの期間はしっかりと有孔虫を拾って、潰して、分析しなければ。
AWI滞在用に別の堆積物コアからも有孔虫を改めて拾わなければならないし、やることいっぱい。

白鳳丸の航海でも新たな堆積物コアが手に入る予定なので、こちらは有孔虫のホウ素同位体・放射性炭素・ネオジム同位体を中心にゆく数年かけて分析を進めて行く予定。
航海が終わると学振PDが終わり、ついに無職になるが、次のキャリアに繋がるように、色々と模索してゆきたいところ。
アメリカのとある研究機関のポスドクに無事通れば、2019年春から2年間はアメリカに行く予定なので、マインツには残念ながら行けないだろう(科研費の制度を確認する必要があるが)。
国内のポストが得られ、かつ自由度が高ければマインツにも行く機会が得られるかもしれない。さてどうなるか。