先週、岩手県船越湾で定期的に行っている調査(大気海洋研究所・清家助教)に参加してきました。
スミス・マッキンタイアー採泥器を用いた表層堆積物の採泥と、潜水による堆積物コア採取を行いました。
最深で20 mの地点でコアを採取しています。
二人一組でコアを打ち込みます(左が私) |
選手交代 |
コアを打ち込んだ後、先端にキャップをし、引き抜きます(人力) |
私がこの調査に参加している理由は、清家助教のお手伝いがメインですが、研究対象にしているビノスガイを採取したいためでもあります。
この湾では水深20m地点からしか見つかっていないので、なかなかめぐり合うことがありませんが(潜水時間も短い)、今回の調査では念願の生貝を採取することができました!
私が見つけた1個体は堆積物中に潜っていましたが、2本鈎の熊手でたまたまヒットしました。
沈められたコンクリートの周りには死殻が多数 |
今回採れたものの中には50歳くらいの私が望んでいた年齢のものも入っていると見込んでいます。
今後、殻の断面の成長線を解析して年齢を明らかにするとともに、放射性炭素を測定し、1955年以降の放射性炭素濃度の急増(Bomb-peak)を捉える予定です。
次回は9月に大槌湾の調査に参加する予定です。