最近、色々と書きたいと思うことはあれど、何かの締め切りに追われてつい後回しになってしまう。気づけば書きたいことも忘れてしまう日々。こうやって忙殺されて老けていくのかと思うと少し寂しいような。日々が充実してることの現れなのか。
4月から新しい職場になり、少し通勤したかと思いきや、大槌の調査があり、JpGUがあり、「みらい」航海があり、そしてドイツに2ヶ月ちょっと滞在していたので、特に職場環境に大きな改善もないまま、あっという間に半年が過ぎてしまった。
新しく買った機器はビノスガイを削るために用いるドリルくらいで、まだまだ有孔虫のホウ素同位体の実験を行うほどにはなっていない(あとフィルター、ホットプレート、アスピレーターが欲しい)。来年4月にはポスドクが1名来る予定なので、実験ができる環境の整備を急がなくてはならない。使おうと思っているラボの空気由来のホウ素汚染がどれくらいかなどを把握する必要がある。具体的には火山グループのクリーンドラフトを1台ホウ素ができるように改良したいと思っている(ただしホウ素汚染がひどい場合は諦める)。
とは言っても、最近は名古屋大の共同利用(14C分析)に申し込んでいた、ビノスガイの削りに時間がそこそことられていた。14C分析用のサンプルは今日ISEEに引き渡し、あとは分析結果を待つのみ。
XRD用のサンプルは来週Nさんのもとに持ち込む。分析を技術補佐員さんが全てやるのか、自分も手を動かす必要があるのかは未知数である。
IODP361次航海の有孔虫のホウ素同位体他の分析結果も、論文化をしようとしていたところ、新たに追加実験をしたいことが出てきて、止まってしまった。Yさんが既にやっている実験だから、やり始めればすぐに結果は出そうではある。LA-ICPMSで殻を貫通させる形で、O. universaの殻のMg/Ca比のプロファイルを取ろうと思っている(G. ruberに関してなら、以前AORIでも秋田大の学生さんと一緒にやっていた)。あと、SEMで古い時代のサンプルの表面状態などの観察もできれば(これも利用講習会はもう開催してもらえないので、実際に利用している人にサポートを頼むことになりそう)。
この夏に投稿予定だった5本の論文(ほとんどデータレポートで、1本だけfull report)のうち、3本は投稿できた。1本は上述の通り追加実験が必要。もう一本は共著者のSさんが直に似たデータを扱う論文を投稿するそうなので、それを待って投稿する。
この半年は実験よりも物書きをする時間が多かった。野外調査の実施計画書だったり、自分の論文だったり、共著論文だったり、科研費(分担)の申請書類だったり、web雑誌の寄稿文だったり、国際学会のLOCの仕事だったり。
単に昼サッカーがあるから通勤する日々だったけど、息子も保育園に入ったので、在宅勤務でも十分仕事ができる環境が整った。ここ2日雨だったので在宅勤務だったが、やはり運動不足が気になる。昼ごはんをお腹いっぱい食べることへの罪悪感といったらない。日課の15分間の昼寝は人目を憚らずにできるので、それは大きなメリット。
あとは通勤時間を充実させないと、なんだか損をしている気分になってしまうので良くない(往復の交通費に関しても、もちろん)。ドア to ドアで自宅から職場まで1時間半程度かかってしまうので、1日に3時間も損してる気分である。
朝ちょっと仕事して(できるだけデスクワーク)、昼サッカーして、昼ごはん食べて、午後実験したらすぐに帰る時間(帰りがけに買い出しし、夕飯を作って、20〜21時までに子供に食べさせ、風呂に入れ、寝かしつける必要がある)。
歩きスマホも良くないので、音だけ聞けるものをと、podcastだったり、オーディオブックだったりを最初は聞いていた。しかし、オーディオブックも結構高いので、新しいストーリーは最近全く買っていない。たまたま共済のベネフィットステーションの紹介を聞いていたときに、テンミニッツTVという、名誉教授や教員の動画を2ヶ月間無料で視聴できるサービスがあることを知った。講義なのでスライドを見ながらというのが主だが、音声だけで聞くこともできるので、最近はこれを聞くようにしている。
話題は気候変動、火山、海洋調査、生物の生態と、様々あるので、非常に楽しい。ある程度近い分野の話を聴き終わったら、ちょっと馴染みのないところにまで対象を広げても良いかもしれない。
育児関係のネタも色々あるが、Twitterで小出しにしているので、なんだか長文でまとめる気にならない。思ったことを、思いついた時に吐き出せるTwitterの方が気楽になってしまった。
ただ、最近やはり文章がうまく書けないようになっているので、ブログのように長文を書く機会というのは、とても大事なのだと思う。
ドイツに(というか、IODP航海を除くと海外に)1ヶ月以上滞在したのは今回が初めてだったので、そこで感じたことなどを雑多にまとめてみるのもいいかもしれない。
航海のこともブログには書いてないし、ネタはあるんだけども。ネタは。
今後の予定としては、3月に横山研究室発足20周年パーティー(幹事の1人)、5月にJpGU(セッションコンビーナー)と国際学会(LOCの1人)。夏はGoldschmidt@リヨンとINQUA@ローマを梯子する予定。
科研費基盤Bもコロナでもう一年延長できる見込みなので、それを充てる予定。来年は、色々と研究費申請する予定(どのネタにするかは、未定)。
3年後(?)の定年雇用審査に向けて、色々と成果を出していく必要があるので、実験もしっかりやっていきたいところ。